迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

彩紋彩華な挑戰状。

2025-02-26 20:31:00 | 浮世見聞記
東京都北區のお札と切手の博物館で、特集展「お札模様 流線が描くArt 工芸官作品展」を觀る。



紙幣の歴史とは、そのままニセ札との闘ひの歴史にて、あの手この手の防御策のなかで發達したのが、紙幣を幾筋もの微細な線で彩る幾何學模様──“彩紋(さいもん)”なり。


(※案内チラシより)

國立印刷局の専門職員“工藝官”たちによって生み出された數々の彩紋には、華麗なやうでゐて「さぁマネ出来るものならやってみろ!」と云ふ真剣勝負の強い矜恃が聞こえてくるやうで、ただ「へぇ……」と感心するばかりでは許されない、背筋をピンと伸ばしたくものがある。



しかし、彩紋ひとつひとつのあまりの細かさに、見てゐて目がチカチカしてくるのには困った。


かういふものを贋造しやうなどと云ふヤツの氣が知れぬわえ。









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