何事も無い年ならば、今日の今ごろは自治体共催の文化祭に参加し、地元公會堂の舞臺で現代手猿樂を舞ってゐるはずだった。
この一年、今日の持ち時間五分のために生きてきたのだ、と。
その樂しみを人災疫病のために奪はれて、今日で二年目となる。
今年は幸ひ、ずっと氣になってゐたオンライン形式で手猿樂を舞ふ機會を得られたが、やはり舞臺に立ちたいものだ。
今まで参加してきた催しについて、今年は何の音沙汰もない一方、復活再開を図るところもあり。
が、それはまだ本當の復活でも再開でもないだらう。
さてさて、来秋は三年目となるか、三年ぶりとなるか……。