迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

公益といふ私益。

2018-09-25 22:53:15 | 浮世見聞記
東京都世田谷区には、農村風景が広がってゐた時代の名残りである古い家屋が、まだ僅かに残ってゐたりする。

今日見かけたこの廃屋も、その一つだらう。

眺めてゐて、なぜか横溝正史の「病院坂の首縊りの家」を思ひ出す。

小説より、むしろ市川崑監督の映画版のはうかもしれない。

若き日の桜田淳子が演じた山内小雪/法眼由香利がふっと現れさうな、妖幻なたたずまい。

それは、この世に生まれたことそのものが罪であるかのやうな、やるせない宿命ゆゑの………。





突如として引退を表明した“平成の大横綱”に、



例へごく一部の意志であったとしても、それが全体の意志として作用するのが“組織”や“体制”であることを、ここに改めて認識する。
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