スーパーマーケットの作荷(さっか)臺に備えてある無料の透明ビニール袋が、どこもどんどん薄くなってゐると感じる。

二枚重ねの状態でもかつての一枚にも満たない薄さで、よほど氣を付けて品物を入れないと、簡單にピッと裂けてしまふ。
ここまで裂けやすくなると、もうビニール袋ではない、ただの「膜」である。
買った物を恐る恐る入れてゐるうち、しまひにはなんでこっちがこんなに氣を遣はなくてはならんのだ! と、腹が立ってくる。
結局、帰宅するまでには裂けゐるので再利用も出来ず、ゴミとして捨てることになる。
これが、“エコロジ”ーとやらの實態。
まったく地球環境にキビシい噺、かういふ本末転倒な日常風景からも、ニッポンの國力低下が窺へるではないか。