迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

貧窮薄透歌。

2025-01-23 20:50:00 | 浮世見聞記
スーパーマーケットの作荷(さっか)臺に備えてある無料の透明ビニール袋が、どこもどんどん薄くなってゐると感じる。



二枚重ねの状態でもかつての一枚にも満たない薄さで、よほど氣を付けて品物を入れないと、簡單にピッと裂けてしまふ。

ここまで裂けやすくなると、もうビニール袋ではない、ただの「膜」である。

買った物を恐る恐る入れてゐるうち、しまひにはなんでこっちがこんなに氣を遣はなくてはならんのだ! と、腹が立ってくる。

結局、帰宅するまでには裂けゐるので再利用も出来ず、ゴミとして捨てることになる。

これが、“エコロジ”ーとやらの實態。


まったく地球環境にキビシい噺、かういふ本末転倒な日常風景からも、ニッポンの國力低下が窺へるではないか。







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