迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

歴史を担ふ明日。

2024-12-16 19:42:00 | 浮世見聞記
世田谷ボロ市に出かける。


昨日の日曜日では大混雑だらうと、平日の今日に出かけたその目論見は大成功にて、やはり昨日は「身動きがとれないほど」云々。 

いくらか歩きやすい市をのんびり巡ってゐうち、今までより見世の數が減ってゐるやうに感じる。


ある見世で、ラジオ局の取材を受けてゐた高齢の主人が、参加は今回限りで引退だと話してゐた。

「まだまだ續けたい氣持ちはあるけれど、八十を超えて体がしんどくてね……」

かういふ厳しい現實の折り重なりが、今日に私が感じた空氣となったのだらう。


甘酒で休憩しながら今回の掘り出し物にニンマリする一方で、



浮世の寒風を思ふ。







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