「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        東北人は不器用 口下手か

2007-11-09 06:14:03 | Weblog
小沢一郎民主党代表が、国民にはよく解らない理由で辞意を撤回した。その理由
の一つに”自分は不器用、口下手、東北人気質のままだった”からだといっている。
東北人気質とはよく解らないが、確かに独特の方言を気にしてか口下手な人は多
いようだが、一方では同じ党の東北出身、渡部恒三氏(元衆院副議長)のように多
弁な人もいる。

小沢代表の履歴をみると、生まれたのは東京、3歳から14歳まで父親、小沢佐重
喜氏(元運輸大臣)の故郷岩手県水沢市(現奥州市)で育っているが、中学、高校
は東京である。生粋の東北人といえるかどうかー。僕は転勤で東北に2年勤務した
が東北大好きだ。東北人には誠実な方が多く、今でもお付き合いを願っている先輩
同僚が多い。小沢氏は今回の騒動について”気がプツンと切れてしまった”といって
いるが、僕の知っている東北人には我慢強い人が多い。

小沢代表の郷土の大先輩、後藤新平(明治大正昭和三代の政治家、内務大臣、外
務大臣、東京市長)は、世間から”大風呂敷”と評されていた。”大風呂敷”とは大き
なことばかり言って実行力がない、という意だが、実際は有言実行の政治家だった。
後藤新平は晩年、数の論理で支配する政党政治を批判し、政治家の倫理確立を説
いて全国を遊説したという。

後藤新平が不器用で口下手であったかどうかは知らない。でも小沢氏が自分の不徳
を東北人気質にするのは、どんなものだろうかー。