徳川家康も食べたという健康食品「浜納豆」をご存知ですか?先日、僕は伊勢旅
行の帰途、久しぶりに原産地、浜名湖に近い地で見つけ買い求めた。別名「唐納
豆」「塩辛納豆」とも呼ばれる粘り気のない、糸を引かない納豆である。主として遠
州(静岡県)三か日地方で作られる大豆の発酵食品で、香煎(こうせん)や山椒の
皮などで味付けしてある伝統食品で、足利義勝以来、代々の将軍家に献上された
と伝えられている。
醗酵食品ブームである。最近の健康志向に後押しされて、スーパーの食品売場に
は代表格の各種の納豆をはじめインドネシアの国民食「テンペ」までならんでいる。
ところが「浜納豆」の姿がない。昔は東京でも手軽に食べられ、デパートでも販売さ
れていたのだが。それだけに旅で「浜納豆」を見つけた僕は、まるで”昔の恋人”に
再会したような気持ちだった。
「浜納豆」は京都では大徳寺納豆とも呼ばれ禅寺の保存食だという。くん(草かんむ
りの下に軍の字)酒、山門に入れずの”くん”は韮、ねぎ、ラッキョウなど匂いのする食
品のこと。納豆もはいる。従って匂いのない「浜納豆」が使用されていた。もともと遣
唐使が中国から持ち帰ったという説もある。そういえば、シンガポールで、これに似
た食品を食べたことがある。
確かに「浜納豆」はおいしい。おにぎりの”芯”にしたり、お茶づけにかけたりしたら食
がすすむ。酒のサカナにも好適である。問題は価格である。普通の納豆に比較して高
いことだ。製造に手間がかかっているので当然だが、庶民の日常の財布では買えない
のが残念だ。
行の帰途、久しぶりに原産地、浜名湖に近い地で見つけ買い求めた。別名「唐納
豆」「塩辛納豆」とも呼ばれる粘り気のない、糸を引かない納豆である。主として遠
州(静岡県)三か日地方で作られる大豆の発酵食品で、香煎(こうせん)や山椒の
皮などで味付けしてある伝統食品で、足利義勝以来、代々の将軍家に献上された
と伝えられている。
醗酵食品ブームである。最近の健康志向に後押しされて、スーパーの食品売場に
は代表格の各種の納豆をはじめインドネシアの国民食「テンペ」までならんでいる。
ところが「浜納豆」の姿がない。昔は東京でも手軽に食べられ、デパートでも販売さ
れていたのだが。それだけに旅で「浜納豆」を見つけた僕は、まるで”昔の恋人”に
再会したような気持ちだった。
「浜納豆」は京都では大徳寺納豆とも呼ばれ禅寺の保存食だという。くん(草かんむ
りの下に軍の字)酒、山門に入れずの”くん”は韮、ねぎ、ラッキョウなど匂いのする食
品のこと。納豆もはいる。従って匂いのない「浜納豆」が使用されていた。もともと遣
唐使が中国から持ち帰ったという説もある。そういえば、シンガポールで、これに似
た食品を食べたことがある。
確かに「浜納豆」はおいしい。おにぎりの”芯”にしたり、お茶づけにかけたりしたら食
がすすむ。酒のサカナにも好適である。問題は価格である。普通の納豆に比較して高
いことだ。製造に手間がかかっているので当然だが、庶民の日常の財布では買えない
のが残念だ。