「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       徳川家の”お宝” わが家の"お宝”

2007-11-18 05:01:19 | Weblog
どこの家でも一つや二つ"お宝”があるもんだ。わが家にも1863年(文久3年)
に撮った祖父の写真がある。ちょんまげに羽織袴、腰に大刀と小刀と二本さし
た写真である。徳川幕府直藩の武士だった祖父が横浜の写真館で撮ったも
ので、扇子には撮影時の36歳という年齢も記されている。30数年前までは、
そのガラスの原版もあったが、残念なことに紛失してしまった。

”月とスッポン”だが、先日、国立博物館で頂戴した「大徳川展」の出品目録を
見て、よくぞ、これほどまでの"お宝”が現在まで保存されていたのか、改めて
将軍家の威力を知った。もちろん、徳川家関係者の歴代の努力の賜物があっ
てのことだが、300年にわたる平和な時代が幸いしているのも事実だ。

出品目録をみると数々の国宝や重要美術品がある。将軍家のことだから貴重
な書画、陶磁器、太刀、甲冑などがあるのは当然だが、その中に混じって、16、
17世紀のハサミ、鉛筆、日光東照宮造営時の大工道具なども保存されていた
のが興味深かった。

わが家は、幸い関東大震災、東京の空襲にもあわず、比較的昔のものが残っ
ていてよいのだが、父と僕のサラリーマン二代の転勤、引越しで紛失してしま
ったものが多い。都会の集合住宅では、スペースの関係で"お宝”の保存は難
しい。昨年来、僕は僅かに家に残っていた”ガラクタ”の"お宝”を関係の博物
舘や資料館に保存をお願いしている。やはり個人の力では"お宝”の保存は極
めて難しいからだ。