行きつけの床屋さんの犬がガンで死んだ。犬齢8歳だから、まあまあの寿命なの
だろう。話好きのご主人によると、屍骸の火葬に1万円かかったそうだ。それも焼
却炉を備えた車が店に来て、お骨にしてくれての費用だという。世の中のことに
うとくなっている老人にとっては、犬のガンも火葬車のことも初めて聞く話だった。
ところが、先日のIT情報でこのペット火葬をめぐってトラブルが続出していること
を知った。毎日新聞の報道によると、ペットの火葬のさい、不当に高い料金を請が
求する業者があり、その苦情が東京都の消費生活総合センターに沢山来ている
のだという。一口にペットといっても子馬ほどある大型犬もある。床屋さんが見せ
てくれた業者の料金表によれば、火葬に10万円と書いてあった。業者の中には飼
主の足元をみて、数十万円もの法外な料金をふっかけ、拒否すると嫌がらせにで
るのもいるという。
きのう老妻と娘が連れ立って、かってわが家で飼っていた猫の13回忌のお参りに
川崎市郊外のペット墓地にでかけた。年間3,000円の管理費と1,000円の卒塔婆料
を毎年支払っている。むかし八王子の山の中に住んでいた頃拾った猫だが、わが家
の二回の引越しにも付き合ってくれた。そのストレスからか早死にしてしまった。
ペット・ブームだそうだが、昔と違って大変な時代になったものだ。戦前、僕らが子供
の時代は、東京でも犬は放し飼いだった。ペット食品といった便利なものもなかった。
まだ空地もあったので、屍骸を埋葬したあと簡単な木片のお墓をたて冥福を祈った。
それに今のように大型犬がいなかった。
だろう。話好きのご主人によると、屍骸の火葬に1万円かかったそうだ。それも焼
却炉を備えた車が店に来て、お骨にしてくれての費用だという。世の中のことに
うとくなっている老人にとっては、犬のガンも火葬車のことも初めて聞く話だった。
ところが、先日のIT情報でこのペット火葬をめぐってトラブルが続出していること
を知った。毎日新聞の報道によると、ペットの火葬のさい、不当に高い料金を請が
求する業者があり、その苦情が東京都の消費生活総合センターに沢山来ている
のだという。一口にペットといっても子馬ほどある大型犬もある。床屋さんが見せ
てくれた業者の料金表によれば、火葬に10万円と書いてあった。業者の中には飼
主の足元をみて、数十万円もの法外な料金をふっかけ、拒否すると嫌がらせにで
るのもいるという。
きのう老妻と娘が連れ立って、かってわが家で飼っていた猫の13回忌のお参りに
川崎市郊外のペット墓地にでかけた。年間3,000円の管理費と1,000円の卒塔婆料
を毎年支払っている。むかし八王子の山の中に住んでいた頃拾った猫だが、わが家
の二回の引越しにも付き合ってくれた。そのストレスからか早死にしてしまった。
ペット・ブームだそうだが、昔と違って大変な時代になったものだ。戦前、僕らが子供
の時代は、東京でも犬は放し飼いだった。ペット食品といった便利なものもなかった。
まだ空地もあったので、屍骸を埋葬したあと簡単な木片のお墓をたて冥福を祈った。
それに今のように大型犬がいなかった。