「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

              葉のついた人参 

2007-11-27 05:22:39 | Weblog
小春日和に誘われて、昨日久しぶりに自由ヶ丘の無人スタンドへ野菜を買いに行
った。自由ヶ丘は東京の若者の住みたい町の一つ。駅周辺にはしゃれた店も多い
が、ちょっと離れると、まだこんな無人スタンドもある。売っていた野菜は人参(20
0円)里芋(300円)大根(200円)の三種類、人参は長い葉がついたまま、里芋、大
根は泥つきである。都会の人間は自然野菜に弱い。自転車の荷台で運べる人参
と里芋を買って帰った。

このあたりの地価は、坪200万円を越えている。文字通り土一升金一升の地で生
産された"高級野菜”である。50cmはゆうにある人参の葉をきざみ、精進揚げにし
て食べた。昔あった、あの深紅の細くて長い人参の葉には及ばないが、美味には
変わりがない。

人参には大まかに分けて二種類あるそうだ。昔は東洋系の細くて長い人参だけだ
ったが、生産が難しいため、昭和30年代ころから、いまスーパーで売られている西
洋系のズングリした人参が主力となった。僕ら世代は、ノスタルジアからか東洋系
が好きなのだが、今では東京では手に入らない。人参はかって子供達の嫌う野菜
の代表だったが、品種の改良で匂いがなくなったのか、最近の子供達はあまり嫌い
ではなくなったと聞く。

食糧難時代、乾燥人参が配給になった。お米に混ぜて炊いて食べた。見た目には
きれいな混ぜご飯だったが、おいしくはなかった。何度も書いたが、今のグルメ飽食
の時代は幸せである。