「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          贔屓(ひいき)力士の引退

2008-01-26 06:24:37 | Weblog
大相撲の楽しみの一つは、贔屓力士の活躍を応援することだ。戦前の双葉山時代
僕は笠置山という力士が贔屓だった。早稲田大学出身の学士力士で、双葉山の連
勝をはばむ出羽海部屋一門の参謀とも言われていた。今と違って大學出の力士は
彼ひとり、そんなことが贔屓の理由だった。

この10年ぐらいは、僕は栃乃花が贔屓だった。その栃乃花が今場所で引退し年寄
二十山を襲名した。寂しいかぎりだ。今後は春日野部屋所属の親方として後進の指
導に当たるとのこと。相撲界での第二の人生でも頑張ってほしい。

僕が栃乃花と初めて会ったのは10数年前、彼がまだ明治大學の学生だった頃だ。
その頃、僕は開発途上国から来日して技術研修員の技術研修を手伝っていた。彼
が岩手県二戸郡山形村(当時)の実家にいたから多分夏休みの頃だ。僕はインドネ
シアのマングローブ研修員4人と一緒に彼の実家の広い屋敷にお世話になった。実
家は大きな炭焼窯をいくつも持っていた。

栃乃花は平成7月3月、本名の谷地で大相撲に入門した。大学出の力士はアマ時代
の実績をかわれて幕下付けだしが多いのだが、彼はそれがなく前相撲からのスター
ト。5年かかって幕内に昇進した。大學出の力士で前相撲からとって幕内に昇進した
のは長い大相撲の歴史の中でも栃乃花一人である。

今場所も白鵬、朝青龍の両横綱をはじめ優勝争いにからんでいるのはモンゴル出身
だけだ。僕はどうしても外国人力士が贔屓になれない。栃乃花が土俵を去ったあと誰
を贔屓にして応援しようかー。老妻の故郷、長野市出身の隆小山(幕下)の十両昇進
を応援している。頑張れ二十山親方、隆小山!