バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

グレーの悩み

2007年01月12日 | 日々の出来事
療育仲間のお子さんには時々”どこが問題なの?”と思うようなコもいる。いわゆるボーダーとかグレーゾーンの子ども達。
運動面も問題なさそうだし、おしゃべりもしてるし...。

もちろんずっとそのコに注目して見ている訳ではないから細かいところはわからないけど、はた目には ちょっと成長がゆっくりなだけとか、個性のうちじゃないの?というレベルに見える。
そういうお子さんは、いずれもっと成長すれば今問題になってるところも改善される可能性大のように思えるから、先天的な障害を持っているバンビに比べればうらやましいと感じることもある。

でも、ママ達と話をしてみるとグレーにはグレーの悩みもあるらしい。
見た目普通なので、他の人に理解されにくい とか。(それは今のバンビも黙ってれば障害児には見えないと思うので同じだけど。)
あと、いろいろなところに相談してもそれぞれに違うことを言われて、診断が付かないこと。
特に第1子だと育児自体が初めてだから他に比較の対象もなくて、我が子の行動がが異常なものなのか、健常児にもあるようなことなのか、親自身も迷ってしまうらしい。(それは私にもよくわかる気がする。)
だから日常のいろいろな面でどう対処したらいいのか から、療育をどの程度してあげたらいいのかまで悩むことは多く、それに根底にはやっぱり”我が子が障害児とは思いたくない”という親の心理があるので、日々葛藤があって辛いのだそうだ。
そうだろうね、それもわかる気がする。

バンビが生まれてすぐにプラダーウィリー症候群ですと宣告されたのは確かに辛かったけど、その事実をある程度(いまも正直100%とは言い難いのだけど)受け入れられた時、PWSのことをよく知って出来る限りのことをしてやろうという気持ちになった。
同じPWSのコを持つママさん達とも知り合いになれて、情報交換もできた。その点ではとても恵まれていると思う。

”何かおかしい、どこかが違う”と思いながらも、わからないままに子どもを育てていく辛さって確かにあるに違いない。
PWSも最近でこそ検査技術が進歩して小さいうちに診断が付くようになったけど、それもまだ100%というわけじゃないし。

そういう意味でももっともっと世の中に(医療や福祉施設関係者はもちろんだけど、親である人達にも)PWSのことを知ってもらいたいと思う。
2月の竹の子の会のシンポジウムがそのきっかけの1つになるように、もう1ヶ月切っちゃったけど、がんばっていくぞー!