バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

はじめての学芸会

2011年11月12日 | 日々の出来事
今週火曜と、あと金・土と学芸会がありました。


火曜日は連合学芸会といって、区内の支援級のある小学校8校と中学校6校合同で行われるもので
600人収容のホールには生徒とその保護者がぎっしり。

学校によって合奏あり合唱あり、音楽劇や、中学生になると和太鼓やダンス、朗読まで内容はいろいろ。
で、バンビ達の演目はあの「はらぺこあおむし」の音楽劇。

絵本の内容がほぼそのまま歌になっているんだけど
途中でビバルディ「四季・春」の一節をハンドベルで演奏。

バンビは前にも書いたとおり、声が聞こえないは、ハンドベルはテンポが遅れるはで
大丈夫なんだろうか と心配したけど
本番ではみんな予想外に頑張っていて、割と形になっていた。

何より先生力作の、絵本をそのまま大きくしたような立派な大道具が見栄えするので
それに助けられていたところ大だったかもしれないけど。
(暗くてまったく写真が撮れなかったのが残念。


私達保護者は、そんなちゃんとした会場でやる連合学芸会がメインと思っていたのだけど
先生に言わせると
”連合は関係者ばかりで、みんな障害児に暖かい、云わばホームの試合。
 それに比べれば学校の学芸会は、特に今年新設された支援級だから
 他の保護者はいろんな関心を持って見にくるアウェイの試合なんですよ。”と。
学校の、特に保護者が見にくる土曜日にちゃんとできるかどうかで
成果が問われると言われ、こちらもちょっと緊張。

でも、子ども達は頑張って、会場からは暖かい大きな拍手をもらえた。
厳しいことを言っていた先生も、今日がいちばん出来が良かったと喜んでいた。
(さすがに3回もやればね。

舞台を見てくれた知人はみんな
「可愛かったよ。」「頑張ったね。」「すごく良かったよ。」とたぶんお世辞抜きに誉めてくれて
私達も一安心。

いやー、ほんとわずか2ヶ月足らずでここまでにまとめあげてくれた先生の尽力には
感謝してもしきれない。
ほんと大変だったろうなー。
(連合なんて、他の学校は大抵1学期から練習してるみたいなんだけど
 うちは1学期はそれどころじゃなかったもんね。)

子ども達にとって、大きなチャレンジを1つクリアしたことは
大きな自信になったと思う。


それにしても、連合の学芸会を見ていると
学校によって特色があるというか、取り組み方に違いがあるなーと感じる。

音楽に力を入れて、いろんな楽器を使ってクラッシクの曲を演奏する学校もあれば
歌と鍵盤ハーモニカだけで動きもなく、地味な演出の学校もあり...。


あと小学校だと2校に1校くらいは、状況を把握できてない子の姿も見られるんだけど
それをただ立っているだけ、他の子に引っ張られて舞台を行き来するだけ にするか
その子のできることで何か1つでも拍手をもらえる場面を作るか
学校によって、やり方はまったく違うんだよね。

歌える子も歌えない子もみんな一緒に歌う。(歌えない子は口パク?)
歌える子だけが歌う。
歌えない子は歌以外で出番を作る。

先生の、そして親の、考え方次第なんだろうなぁ。


中学になると そういう先生の補助がないと参加できないような子どもはいなくて
どの学校も身じろぎもすることなく、統制のとれたまとまった演技を見せるようになる。
支援学級といえども中学になるとそれだけレベルは高くて
結局着いていかれない子は支援学校へ ということになるんだなぁ と
バンビの行く末を想いながら 子ども達の演技を見守っていた。 


どこの自治体でもきっとこういう連合の学芸会ってあると思うんだけど
就学が近くなったら、あるいは中学進学が視野に入ってくる年齢になったら
一度は見学することをお薦めします。
見るといろいろわかること、考えさせられること あると思うし。

何より子ども達の頑張っている姿を見ると 暖かい気持ちになれるしね。

メールはこちらまで → bambi-suzu@mail.goo.ne.jp