バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

中学への道 6

2016年02月01日 | 就学に向けて
中学の支援級を体験した日
悔しいんだか、情けないんだか、何かに対しての怒りなんだかよくわからないけど
私には珍しく感情がぐるぐるして ものすごーく疲れた。(泣きすぎか?)
 
バンビはバンビで 身体を目いっぱい動かしたのと緊張とでかなり疲れていたみたいなんだけどね。

でも、私は 自分にもバンビにもすごくイラだってしまい、八つ当たりだとわかっていて
「何であんなに着替えに時間がかかったの? あれじゃ中学生になれないよ!」って 言っちゃったりして。
その日一日 バンビに対して笑顔になれなかったなー。
そういう自分がまたイヤで凹んで...。

ほんと、それぐらい人生で何度目かの(片手で数えられるくらいのランクの)落ち込みっぷりだった。
凹んで、悩んで、ツラかった...。

オットは、私が何か相談すれば一緒に考えてはくれるけど、自分から積極的にあれこれ口出す方ではない。
(まぁ私の性格ではその方がやりやすい場合も多いのだけど。)



こんな時 力になってくれるのは やはり同じような子を持つママ友(特に先輩ママさん)の存在。

 ”今の中学生とバンビくんを比べても意味ないよ。中学での半年・1年は大きいし。
  うちだって入ってから大変で、でもやってくうちに何とかなってきたんだよ。
  できないことができるようになることで得られる自信だってあると思うよ。”

 ”先輩達を見ながら、考えて行動して育つのかもよ。”


こういう言葉が身に沁みてありがたかった。
”何とかなるよー。”って言葉は 何人のママさんにも言われた。

”こういうのって親のエゴなのかなー” って思って悩んだけど
でも、私だって 何が何でも支援級とは思ってなくて、とりあえず入れてみて頑張れるならそれでOK。
どうしてもどうにもならなかったら、その時は迷わず支援学校へ って思ってる。
チャレンジさせてみたいんだよね。
それってダメなのかな?

確かに 先生の手を取らせるし、周りのできる子達には迷惑だろうな と思う。
でもそれも ”親の姿勢”で周りの(特に保護者の)受け止め方なり印象は変わるんじゃない? って言われると
そうかな、そうだよね って思えたりして。

先生に言われた
 ”理解できずにここにいても、頭の上を言葉が通り過ぎるだけ。
  できないことは結局誰かに助けてもらったり、代わりにやってもらったりして終わり、自分でやったという達成感が得られない。
  だから自信もつかない。お客さんで終わってしまう。”
って言葉も 確かにそのとおりなんだろう。
でも、それがすべて でもないんじゃないか そんな気がしてきた。

バンビは見通しが立たないことが苦手で、手先も不器用だから、最初からうまくできなくても無理もない。
でも、ルーチン(繰り返し)になるとできたりする。
つまりできるようになるには時間がかかるけど、できるようになったらちゃんとやる子なんだよね。
そんな息子の特性も 思い出すことができた。
(それが中学の支援級で 通用するかどうかはまた別として)

ま、とにかくママ友達の言葉は、私の”メンタルリセット”に 大いに力を貸してくれた。
本当に感謝。ありがとう。



就学って ほんと戦いだなぁ。(いや、戦わずして決まる人ももちろんいるわけだけど

いや、就学だけじゃなく、発達に遅れや偏りのある我が子を抱えてこれから先も彼の人生を切り開くために
自分の想いや考えを整理して相手に伝わるよう言葉にしなけりゃならないのかも。
(ある程度大人になったら その役割は解放されるのだろうか? まぁその話は別として)
これって日頃から訓練しておかないとなかなか難しい。

そういう意味では ブログ書いてるのは私にとって非常に役に立つように思う。
自分のその時の想いを言葉に残しておくと、こうやって迷った時 自分を振り返ることができるから。

私が息子の中学就学にあたって大事にしようと思っていたことは2つあったんだよね。
学校に求めるもの

1つは 本人の居心地。
これについては いまのところバンビは”勉強が簡単な方がいい”と思っているらしく
それだけを考えたら 支援学校になるんだろう。
でも友達と楽しく過ごせる環境はどっちだろうか?

で、もう1つは 年齢相応の生活。
花の中学生としての貴重な3年間を いろんな経験をして、失敗もして
「社会」の中で生きてほしい。

そこはブレないように 就学を進めていかなくちゃ。
時間はあんまりないけど、くじけずがんばるぞー。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com
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中学への道 5

2016年02月01日 | 就学に向けて
中学の支援学級を体験した話の続き。

校長室での話し合いで

支援学級のM先生が
「子供に合った環境で自信を付けることはとても大事です。
枝葉をいくら伸ばしても、やはり根や幹が育ってないとダメ。
かつて支援学校の高等部に勤務した私の経験から言うと、支援学校判定で支援学級に進んだお子さんは
高校に進んでそこからやり直しすることになっている場合が多く見られます。」
というその言葉は、私の胸に刺さった。

んー、でもでも...
”枝葉より根っこ”論は 小学校就学の時にもT先生に言われたんだよね。
でも6年前に 支援学校を選んでいたら、今のバンビはなかったと思う。

T先生にも「私はあの時支援学級を選んで良かったと思ってます。」と言ったら
「確かにバンビ君はこの6年間で大きな成長が見られたと思ってます。でも・・・」
って、絶対認めないんだけど。

先生って 何で判で押したように同じこと言うんだろ...。


私は相当気が強い方だと自覚はあるし、相手が先生であろうと言葉では負けないつもりだけど
さすがにここから1人で反論するのは骨が折れる。

「失礼な言い方かもしれないけど、勉強だったら学校外でもフォローできると思うし
 自信をつけさせてやる機会は 他でも持てる。
 でも、社会性を身につけて、集団の中での人との関わり方を学べるのは 学校しかないと思っている。
 私がここ(中学の支援級)に期待するのもまず友達関係。
 支援学校ではそれを望むのが難しいと思う。」 と言ったんだけど

しかし、教育委員会のO先生(元校長先生らしい)が
「僕は6年前からずっとバンビくんを見てきて、お母さんの話も聞いてきてきた。
 でもね、お母さん。それは違う。
 学校はまず勉強。それを理解し、身に着け自信を得ること。
 それがあっての友達、対等な関係が作れるんです。」

と、熱意のあまり声を詰まらせて言うもんだから、私の涙腺もついに崩壊。
そこからは もうあんまり理論的に語ることができず...。


さらに校長先生が まぁ悪い人ではないんだけど、それに教育に対しては熱意を持っている方なんだろうけど
「普通級でもいかに子供達に自信を持たせるか。今、教師はこれに腐心しているんですよ。」
と、ここから長々としかも熱く語られ、ちと閉口。
副席はご存じですか? とか、あさっての方向(?)の話までしてくれた。
フォローのつもりなんだろうけどね。


で、とにかく 今この場で結論は出せない。
本人の気持ちを確かめたり、オットとも相談したい ということは伝えた。

支援学級では難しいのは理解してるけど
そうかと言って支援学校にお願いしたいという気持ちにはなれてない ということも正直に言った。

先生方も、大事な選択だから納得するまで考えてもらっていい と言ってくれた。
で、何ならもう一度体験しに来たっていいみたいな話になったので そうさせてもらえるようお願いした。

原則で言うと、1人1校1回なんだって。

だけと、この前の支援学校の体験が、先生がお休みでイレギュラーな状態だったこともあり
時間も短くてよくわからなかった っていう線でプッシュしたので
それじゃ 向こうは都立だから、区(教育委員会)から依頼は出すけど
同行はしないので、日程調整とかは自分でやってくれと。
支援学級の方は 学校の了承さえもらえれば、教育委員会ノータッチで後は個人的に という話になり
校長先生が「どうぞどうぞ、英語でも社会でも見てもらえば。」と言ってくれたので
これもお願いしてみようと思ってるけど。


まぁ、そんなこんなで 結論は持ち越しとなった。
もう2月なんだけどねー。

世間話モードになって「学校説明会までには決まるといいんですけど...。」と言ったら
校長が「来てもらってもいいんですよ。まぁ、無駄骨になるかもしれまいけど。」って。

”無駄骨”ってなんだよー!! って思ったけど
こちとら こんなことで心折れるほど柔な親ではとっくになくなってるもんね。
まぁ、言葉のあやなんだろう と思って、おほほ と受け流しておいた。ふん!


そういうわけで、今週またまた支援学校の体験に行ってきます。

いろいろ想うところあるけど また長くなるので別の記事に。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com
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