バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

卒業を祝う会

2016年03月01日 | 日々の出来事
学校では6年生は卒業に向けての様々な行事に追われている様子。

先週は「卒業生を送る会」というのがあって、これは1~5年生が6年生に”いままでありがとう”という感謝を込めて催される学芸会のようなもの。

特に南中ソーランを5・6年生が一緒に踊り、伝統の法被を引き渡す式があるらしくそれが感動ものなんだとか。
児童と先生だけなので、親は見られないんだけどね。

バンビも運動会以来の南中ソーランをみんなと一緒に踊ったらしい。
学級の先生が ”バンビくんちゃんと踊ってて、それ見たら感動して泣きましたー。”と言ってくれたけど
卒対のメンバーが記録用に撮ってくれたビデオを見たら、1人時間差みたいになってて泣くより思わず笑ってしまった...。

でも、バンビにとっては長いこと一生懸命練習してここまでになったんだもん。
彼なりにすごく成長を感じられた踊りだったのは確か。


そして、今週は「卒業を祝う会」
これは 先生と父兄(PTAの学年委員中心で+卒対委員がフォローみたいな)主体の会。

校長先生や来賓の祝辞、記念品授与。
そして 子ども達の出し物は 6年間を振り返った寸劇仕立てで面白かった。
支援学級は最後にちょっと参加しただけだけどね。まぁ、仕方ないかー。日頃から別々だし...。

合唱と合奏では、音楽会で支援級がやった「スペインのカスタネット」を全員でやって
普通級がやった「パイレーツ・オブ・カリビアン」にバンビ達も参加して 
と交流していたからね、まぁ 良かったと思う。

そして、父兄の出し物は 子ども達全員の小さい頃と今の姿を写真を集めてスライドにしたもの。
これは卒対の担当者がすごい頑張ってくれて、感動的な仕上がりになっていた。
担任の先生も 同じように小さい頃の写真を借りて収めたので、みんな大爆笑。
このDVDは謝恩会で記念品としてもらえることになってるのでとても楽しみ。

そして、父兄による二部合唱は 嵐の「ふるさと」
さらにさらに、サプライズで有志による「南中ソーラン」
お母さん達ずっと子ども達に内緒で集まって練習を積んできて、ほんとにカッコよく踊ってた。
6年生の担任以外は先生も知らなかったので、みんなびっくり。大いに盛り上がったー。
頑張ってきて良かったね!

最後に子ども達の南中ソーランと、刺繍(普通級は刺し子、支援級はスウェーデン刺繍)して作ったクッションを父兄に贈呈。
立派な挨拶をし、カッコよく踊って、たくましく成長した子ども達の姿には 本当に感動。
長いようであっという間の6年間。
今子ども達はここから巣立っていくんだなー と思ったら、親は泣けるよね。
号泣しているお母さんもいて ほんと気持ちわかるわぁ ってカンジで...。

いやぁ、笑いあり、涙ありのほんとに心温まる素敵な会になって良かった。
会を運営してくれた方々(まぁ私も卒対として少しは働いたけど)ほんとに感謝です。

子ども達がここまで成長するのに いつも見守り励まし支えてくれた多くの方々にも感謝の気持ちでいっぱい。
これから先の人生をまっすぐに生きていくこと が与えられたものに対しての御礼になるような気がする。

さぁ、後は卒業式に向けての練習の毎日になるんだろう。
かなり緊張するようで、毎日疲れているみたいだけど
どうか 残り18日の小学校生活が実り多いものになりますように。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com

中学への道 8 ~ついに学校決定~

2016年03月01日 | 就学に向けて
バンビの進路がやっと決まりましたー。
4月からは中学校の支援学級に通うことになります。
やれやれ、長かったー。

 先月末に再度支援学級の体験に行って、朝トレと社会、算数じゃなかった数学の授業に参加。
朝トレはこの前と同じようにラジオ体操と、スクワットやスタートダッシュの基礎運動。
圧倒的に遅いバンビ...。

特に”アヒル歩き”って言うのかな?
しゃがんだまま、歩く歩き方。
これ、股関節が硬いバンビには相当難しいらしく、他の子達が2往復する中やっと片道届くくらいで...。

一緒に行ったオットが 「何だか見ていて 情けなくなってくる...」と思わずつぶやいたのも
まぁ 気持ちはわからなくもない程の 親としてのいたたまれなさで...。
でも 私は前回で免疫ついてるからかな。
仕方ないじゃん、これがバンビなんだもん って、思えたけど。


 社会は、1~3年全員一緒に鎌倉幕府についてのお勉強。
歴史なんてバンビ初めてだからなー。いきなりすぎて、まずその概念がわからないと思うんだけど。

鎌倉幕府、源頼朝 って黒板に先生が書いて、はい書き写してって言われても
目の悪い(立体視が難しい)バンビにはなかなか難しくて時間がかかるし。

モニタで 馬に乗った鎧兜の武士の絵を見ながら、”武士のイメージについて答えなさい”って言われても
他の子は ”刀を持って敵と戦う”とか答えてるんだけど、バンビが書いたのは「馬」
うーん、見たまんまだね、そうだね。(苦笑)


算数は能力別で、いちばん下のクラス(男子が他に3人)に入れてもらったけど
これはまぁ自分に合ったプリントをやってるカンジなんで何とかかんとか... というカンジ。
バンビも一応九九はやってるし、繰り上がり・繰り下がりで3桁と1桁か2桁の計算はできる。(よく間違うけどね。)
見たら1年生の子も指を使って計算してたから、同じくらいのレベルかな。
なんかちょっと安心する。

それでも、できたら先生のところに行って「できました。お願いします。」
新しいプリントをもらったら「ありがとうございます。」
そういう挨拶はみんなしっかりしてる。
先生に何か言われたら「はい」と返事をするところも徹底している。

ちょっと厳しいと思えるくらいだけど、将来を考えたら今きちんとできていることは大事なのかも。
この辺の規律の正しさみたいなところは 支援学校では感じられなかったからね。


その後の音楽では バンビを教室に残し、オットと私は校長室へ。
支援学級では厳しいと思う、バンビのペースに合わせて待つことはできない と
学級の先生にも校長先生にも くどいほど何度も言われた。
(この日教育委員会の先生は同席してなかった。もう親の判断でいいということね。)

それでもここでという意志をお持ちなら 後はそれを教育委員会に伝えて正式に決定となります という話だったので
よろしくお願いします と伝えて終わり。

小学校の先生も、中学校の先生も、教育委員会も、先生という先生がみんなバンビに対して支援学校を押してきたけど
私とオットは 支援学級でと決めたんだもん。
教育委員会の先生に電話で報告したら、「おめでとう。良かった。」と言ってもらえたのでそれはすごく嬉しかったけど
「卒業までずっと様子は見守るから。」って。まぁ、まだお世話になる可能性あるってことね。(笑)

区から就学通知書が来たので、保護者がそれを了知したとして書類を返送し、これにて就学手続きは完了。
学校(小学校・中学校)には 区からそれぞれ通達が流れるそう。


実は 最初にここの体験をした後
バンビは学校(小学校)で先生に「バンビ君はY中に行くって決めたの?」って言われて
「イヤだ、行きたくない。」と泣いたらしい。
(それを先生に聞かされたのは 昨日だけど...。何でそういうのその日に教えてくれないのかね?)

でも、この日の体験の後 先生が「どうだった?」と聞いたら
「Y中で頑張る。」と言ったんだとか。


2回目にして少し慣れたこともあるだろうし
学校で 同級生(他の2人も同じ支援級に入ることになっている)と一緒に着替えの練習をし始めたことも
心理的に作用してるのかもしれない。
(制服を意識して、朝学校で着替えてワイシャツのボタンやベルトの練習をしてるんだよね。)

そうなんだよ、子どもの気持ちって変わるんだよね。
それにできなかったことができるようになることで身につく自信もあるんだよ。
可能性があるなら それに賭けてみてもいいじゃないか。
もしうまくいかなかったらその時また考えればいい。
それじゃ子どもの気持ちが傷ついて... っていう人もいるけど、そのフォローは親である私達がちゃんとすればいい。
責任持てるのは 親しかいないんだから。

そう思って私達はこの道を選ぶことにした。
入ってからが大変かもしれないけど。
それも親子で努力していこうと 今は思ってる。
あー、ほっとした っていうのは3割くらいで、あとの7割は身の引き締まる想いだけどね。


ほんとによく頑張ったね、バンビ。 おめでとう。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com