バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

構音と構文

2014年03月31日 | 成長記録
バンビはいまでも定期的に(2ヶ月に1回くらいだけど)ST(言語訓練)に通っている。

STの先生が調べてくれたところによると、構音はかなり良くなってきているらしい。
またタ行とザ行がたまに怪しいところがあるようだけど(1音ずつだと言えても、単語になると)
例えば「つくえ」 が 「ちゅくえ」 になったり。(かわいいんだけどね)

でも、認知の方はなかなか...

例えば、3語連鎖。赤い・大きい・靴、黄色い・小さい・帽子
絵カードはこれ→
まぁ、さすがにこれは問題ナシ。

非可逆文 女の子が・りんごを・洗う、お母さんが・バナナを・食べる
絵カード→
これは りんご・女の子・洗う というように
「が」や「を」の助詞がなくても意味が入れ替わっても意味が通じる文はOK。

でも、可逆文 犬がパンダを洗う、パンダが犬を洗う。犬をうさぎが洗う、うさぎを犬が洗う。
絵カード→
これは 助詞の使い方や語順がちゃんと理解できてないと意味が把握できない文で
バンビは この可逆文になると、間違うことがあるんだよねー。
(体調とかやる気とか 本人の状態にもよるのだけど。)


つまり、まだそこまでの認知の発達ということのようで。
”まだ”って言っても、これが年齢と共に成長する子もいれば、ずっとここまでの人もいるらしく
バンビは... まぁ、特に耳からの理解が難しい子 ということなんだろう。

”ボタンを箱に乗せる”の後、”箱をボタンに乗せる”と言われても ボタンを箱に乗せてたり...
視覚的に最初に捉えたものに影響されるとか、一度やった動作に引きずられるとかもあったりもするし。


これをどうにかしてやろうと思っても、脳の構造の問題だから ある意味どうしようもないわけで
本人をどうにかというより、周りがこの子の特性として理解してあげるしかない ってことなんだそう。


だから、学校でもよく先生に「全体の指示で動けてません。周りの様子を見て真似してやってます。」という評価をされるのだけど
それは聞いてないから ではなく、聞いても認識できない ということなんだよね。
だから、わかるように言ってもらうか、視覚でサポートしてもらうかしかない。
(それが特別な支援 のはずなんだけど...)

あと、STの先生によると ”周りの様子を見て真似する”ことは、本人なりの工夫であって
むしろそうできてることを誉めてあげるべきなんだとか。

なので、この件はまとめて新学期に学校の先生に報告する予定。


あと、バンビは例えばSTの先生に「運転手さんが女の人だった。」ってことをすごく伝えようとするんだけど
それだと 聞いてる方はさっぱり意味がわからないわけで
いまだに そういうのがすごく多いんだよね。
「さっき乗ってきたバスの運転手さんは女の人だった。」って言えないと、コミュニケーションとしては成立しにくいから
促したり、引き出したりしつつ 構文の練習も重ねていく必要があるし。


いやー、よくしゃべるようになっても こんなカンジで認知面から見ると課題はいっぱい。なかなか難しい。
でも、これ素人だと(学校の先生でも言語のプロじゃないから)わからないことなので
やっぱりこうやって専門家に定期的にチェックしてもらって教えてもらうことは大事だなぁ と思うな。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com


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