バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

思春期男子の取り扱い要注意2

2017年12月29日 | 問題行動
2学期は学校行事やイベントが多くて、バンビも何かと忙しい日々だった。

学校の文化祭、連合学芸会(区内小・中学校の支援学級全体の)、フロアホッケーの大会
ミニバスケの合宿、校内作業実習、チャリティゴルフ観戦、まとめの会...

どれもバンビは 真面目に取り組み、一生懸命頑張っていたようだ。
経験は宝 と思っているから、いろんなことをする機会があるのはいいことなんだけどね。

でも、PWSにとって、疲労と寝不足はトラブルの元。


11月のある日、学校の先生から電話があって
体育の時間にバンビが友達を軽く突き飛ばし、それを注意したら先生を蹴った とのこと。

実は先生に手を出したのは、2学期3回目と言われてびっくり。
申し訳ないやら情けないやら...。


長年個人指導してもらっているスイミングのコーチにも
”バンビくんがやりたがっていることを、今日はダメだと言ったら不貞腐れて
それから泳がなくなりました。
いままでそんなことは一度もなかったんですけどねー。”
と言われる始末。


”いつも穏やかで朗らかな子” というのが、関わってくれる方に共通のバンビのイメージらしく
ちょっと信じられない と言われることが多いのだけど
最近のバンビは こんなカンジで、何かとやらかしがち。


まぁ、それだけ自己主張するようになった ということでもあり
思春期の不安定さも出てきてるんだろうな と感じるところでもあり...。



これは何度も書いているけれど、バンビのかかりつけの精神科医
(おそらく日本でいちばんたくさんのPWS患者を診察していると思われる)によると
PWSの癇癪は長い時間は持続しないらしい。
但し、その程度が激しく、いきなり沸点に到達するので みんなびっくりしてしまうんだとか。

だから、対処の仕方がとても大切な気がする。


こだわりや頑固さ、あと認知の問題から(理解力とか)
一度何かでスイッチ入ってしまうと そこからの切り替えが難しい。
特にそれが食に関連することだと、この世の終わりくらいの絶望感に見舞われるようだ。

感情が高ぶり、荒ぶる気持ちが力に出てしまうことがある。

私との言い合いになっても、叩いたり蹴ったり力で訴えようとする時があり
もう体格も互角の今では力では敵わないので、そういう場合は物理的に距離を置くことにしている。

以前はバンビを寝室に入れて、カームダウンさせていたけれど
今はバンビを動かすことが難しいので、私の方が寝室に行って とにかくバンビと離れる。

15分もすると バンビからごめんなさいと言って部屋に来ることもあるし
私が戻ると、叱られた理由となったことをきちんとやっていたりすることも。


嵐が過ぎれば元の良い子に戻るんだけどね。
その嵐の瞬間の暴風がすごい みたいな...。



障害の特性だとわかっていても、それでもやってはいけないことはやってはいけないわけだから
怒りの感情のコントロールは 自分でなんとか身に着けていくしかない。


バンビが社会に出るまでに、これは何としても積んでいかなければならないことだと思う。
大変だけど、諦めたら終わりだからね。

メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com

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