バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

療育の費用

2006年05月02日 | 福祉・医療・療育関係
いずれ療育について整理して書くつもりだけど
バンビはいちばん最初(10ヶ月の時から)都の療育園で月に一度OT(作業療法)を受け始めた。(歩けるようになって卒業となってしまったけど。)
で、これは保険適応だったらしく費用はかからず。

次に、1才直前から民間の療育施設(幼児グループ)に通い始めて今も継続中。
民間ということは、区の助成を受けているとはいえその経営は会費で成り立っているから当然費用は発生する。
だけど幼児グループの場合、まぁ金額はかなり良心的。

そして、次が区の発達センター。これが問題なのだけど...。

2才になる時から月1回の外来=PT(運動療法)を受けるようになって、この時は区の「外来個別指導事業」としてということで費用はかからず。
(たぶんマル乳(区の乳幼児医療助成)適応だからだと思うけど。)

それが半年後、週1回のグループ療法に変わったけど、この時も区の「経過観察事業」として費用はかからず。

それが、この春「通園」を希望した途端、急に区から都に管轄が変わって?、まず児童相談所と面接をし、その承認を受けて晴れて通園決定。
そして、「児童福祉法」に基づき「児童福祉施設措置費徴収金」というのを請求されるようになった。

この徴収金は各世帯の所得に応じて基準額が決められていて、生活保護を受けているような所得の少ない人はタダだけど、いちばん上は月額33,700円、真ん中くらいで15,000円近い金額だ。

通園は週5日が基本だけど、うちみたいに(こちらの勝手で)2日しか行かなくても金額は同じ。
幼児グループと同じ週2日でも金額は3倍。ハッキリ言ってかなりイタイ...。

子どもが健常なら掛からないで済む費用だ。これが幼稚園なら区から補助金がもらえるのに、そういうのは一切無いみたい。
親がお金を出さずにすましたいと思うなら月1の外来や、週1(1回45分)の経過観察しかないのかと思うと、何だか釈然としない。
(もちろんいろんな状況や考えの元に、外来や経過観察をあえて希望している人もたくさんいるけど。)

児童福祉法が元々そうだったのか、この前の障害者自立支援法の成立と何か絡んでそうなったのか気になって、調べてみたいと思ったのだけど...。
相手は法律(ってかお役所?)さっぱりわからないのが情けない。

法律って知らない間にどんどん改正されていて、我々は”何かおかしいな、納得できないな”って思いながらも結果的には従うしかないのだろーか?

そもそも「福祉」って法律だったり条令だったりが絡んできて、管轄が国(厚生労働省)だったり、自治体(それも都道府県か、市町村かレベルの違いもあり)だったり、ほんとによくわからないことが多い。(私だけじゃないよね?)

オットは「それだけ払う分の効果あるの?そんなに大変なら(付き添う私があまりにも疲れてボロボロになってるので)辞めてもいいんじゃない?」と言っているけど。
でも私としては バンビに何かしらしてあげられることがあるなら、効果の程は半信半疑でもやらせたいって思っちゃうしなー。
この1年、家計と母の気力・体力が維持できるのかちょっと心配。

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2 コメント

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療育の費用のこと (雲天)
2006-05-03 14:04:18
療育の費用、一番の問題だと思います。



支援費が導入される前はsuzuさんが受けていた療育と同様に通園も無料だったと思います。

以前、子どもは「社会の宝」「国の宝」と言われ、障害があるため特別な療育が必要であっても、区や市では費用を個人に求めることをしてきませんでした。



ですが、最近は考え方が変わって、「サービスを受ける人が受ける量に応じて費用を支払う」という流れになっています。



有料になったことにより、多くの療育機関の人たちは「費用」の壁で、家族の協力や理解が得られずに療育機関から離れていくのではないかということを心配しています。

また、療育機関の目的には「子どもの療育」だけでなく、「親が子どもの障害を受容する手だすけ」もあるのですが、有料になることによって親の受容の機会も減るように思われます。



これらについて全障研のHPに詳しく載っているので、もし良かったらご覧ください。http://www.nginet.or.jp/news/opinion/child/index.html
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雲天さん♪ (suzu)
2006-05-06 01:20:59
はじめまして。コメントありがとうございます。



教えていただいた全障研のページ、早速見させていただきました。

内容は正直言ってやっぱり難しく感じるのですが、でも障害児の親としてこれから先もっと学んだり戦ったりする必要があるのだということはひしひしと感じています。



それにしても「応益負担」という考え方が私にはどうもなじめません。

療育が”サービス”だと言われても、ピンと来ないのです。楽しみたいとか、いい思いがしたいというのとはわけが違うのに。

人は誰でも人らしく生きる権利があり、ハンディを負って生まれてきた子達もそれは同じで、彼らにとっての療育はそのために必要なサポートの1つだと感じます。



お役所は二言目には”このままでは国の財源が破綻する”と言いますが、破綻するようなことになった原因はもっと他のことにあるはずなのに、取りやすいところから取っていくようなやり方に思えてなりません。
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