その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

DVD ”A Room With A View” (眺めのいい部屋)

2010-03-02 08:15:57 | 映画
 昨日の日曜日は朝から大雨。この日はロンドン近郊のハーフマラソンにエントリーしていたのですが、ちょっと風邪気味なこともあり、雨を見た瞬間、出走断念。これで2月はレースを2回も棒に振ってしまいました。5月のエジンバラマラソンに向け、大幅に調整予定が狂ってしまい、これから間に合うだろうか?

 というわけで、久しぶりにほぼ一日、部屋でリラックス。あまりのやること無さに、近くの図書館で借りてきたDVDがこれ”A Room With A View”。昔のイギリス階級社会の一面を知る映画として薦められたので借りました。ストーリーは、「中産階級の若い女性が、旅先で、情熱的だが階級が下の青年と知り合い恋に落ちるが、階級の壁もあって、結局、違う上流階級の知性はあるが人間的には魅力の薄い青年と婚約する。社会的規範、自分の気持ちの間で揺れる彼女が取った行動は・・・・」というものです。エドワード・モーガン・フォースターの同名小説を映画化。

 私もタイトルは知っていたのですが、借りてから気がついたのは、これは当初借りようと思っていた映画ではないということ。借りたのは、ITVがテレビ映画として撮影したバージョンでした。

 ちょっと「やられた」と思いましたが、見終わってみたら、なかなか良くできたテレビ映画でした。特に印象に残ったのは、アイルランド人の主演女優Elaine Cassidy。素朴な若い女性から、大人の女性に成長していく姿を好演していました。

 場面設定が1912年ということなので、今のイギリス社会とは全く違うのでしょうが、階級意識、規範というのを窺い知るのにもいいです。

 今度は映画版を借りてみたいと思います。

 2010年2月28日視聴
コメント (4)
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