その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

Leaving speech & drink

2010-03-20 08:57:07 | ロンドン日記 (日常)
 今の職場は、日系ではありますが、ほとんどがローカル社員なので、欧州の会社らしく社員の流動性は日本よりもずっと高いです。ロンドンのオフィスには200名を超える社員が働いていますが、月に一人、二人は何らかの理由で会社を離れる人がでてします。今日も隣のチームの人が、英国を離れるという理由で、退職しました。

 一緒に働いた仲間が職場を去っていくのはとっても残念ですが、その時に行われる定例行事は日本のそれとまた違った良さがあります。

 まず、最終日の夕方3時頃にLeaving Speechというイベントがあります。これは、まずメールで同僚から「XさんのLeaving SpeechをY時からZでやりますから来てください」という案内が流れます。普段は時間とおりに会議に集まることなど滅多にない社員も、このイベント時にはほぼ定時に集まります。時間になると、まずは、その人のボスがXさんの業績を労い、讃え、これからの進路などを紹介します。そして、そのあと、本人からのスピーチ。スピーチはもちろん、上手い人、そうでない人いろいろですが、その人の個性が出ていて、とても胸に響きます。そして、その後は記念品の贈呈。皆で書いた寄せ書きと集めた募金で購入した記念品を贈呈します。記念品は日本では一品、それなりのものを渡すことが多かったですが、今の職場ではどちらかと言うと安価な小物を色々集めて渡すケースが多いです。いつも、ほのぼのした雰囲気の中で行われるセレモニーは、暖かく、素晴らしい送別の集いです。

 そして、その日の夕方にはLeaving Drinkという飲み会が近くのパブで行われます。これも、発起人が関係者にお誘いを掛ける日本と違い、送別される本人が「もうさよならだから、Leaving Drinkをやるから皆来てくれ」と職場の皆のお誘いを掛けます。そして、いつものパブで、夕方6時前から始まって、あとはエンドレス。三々五々に入れ替わり来ては、帰る人もいます。つまみ無しで延々とビールをちびちびと飲み続ける英国流にもだいぶ慣れたし、本人とはもちろんのこと、普段なかなかゆっくりと話す機会がない人と話すことができるのも楽しいです。

 今日は、ちょっと飲みすぎました。ふー。

 2010年3月18日
コメント
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