FT8は周波数の安定度が必要。
下の絵は430MHz帯のFT8の様子です。
左から2番目の局、熱心にCQを出されているのですが、14秒弱の送信時間の間に周波数がドリフトしすぎて復調されず、誰からも呼ばれていません。
結構強いのに。
一回だけ復調できたときにどなたかはわかりましたが・・・こちらが電文を読めないので呼びませんでした。
430MHzはこのようにQRHしてしまう局が結構多く、それが致命傷になっていることに気づいていません。
こんな方もいらっしゃいました。どんどん動いています。
送信している局自身は気づきにくい。
全員が一定の方向に傾いている、という画面になっていたらそれはあなたがずれ続けています。
IC9700という最新鋭の無線機でさえ、大した安定度が確保されていません。
1200MHzに出れる高い無線機なんですから、こういうところ、頑張って欲しかったと思います。
当局は10MHz基準信号をつないで安定させることに成功しましたが、FMモードだけなら無くてもなんとかなるけど、FT8で430MHz、1200MHz帯をやるのなら外部基準信号、必要な装備かも知れません。
しばらくは10MHz基準信号の需要が高まると思われます。
それから、二つ目の方では、送信時だけ周波数が変動するとは考えにくいですよね。そうすると、その局では受信信号(ウォータフォール)は全部傾いているのでではないかと思いますが、どうでしょう?
2局のドリフトぶりが異なるのが興味深いですね。
中には不規則な動きをする局も、クネクネ曲がっています。
vajさんがご指摘の送信を始める前に元のDfに戻るケース、これがIC-705の430MHz帯FT-8でよく発生します。(144MHz帯でも動いていますが、デコードできなくなるほどの変動ではありません)
原因はTX-DACの発熱が局発のTCXOに影響しているようです。
FT8で受信している15秒間でTX-DACとTCXOの温度が下がり元のDfに戻ると考えられます。
IC-705、430MHzでは顕著に出るんですね。
最新の無線機でTCXOなのに・・・
最近はバッテリー外してそこにファンを設置したりする人も居るようです。
430MHzでFT-8をやるときは、リグの出力を1W以下に抑えて、リニアアンプで10Wとかにしたほうがいいかも知れませんね。