IC-705は外に持ち出せる貴重なトランシーバー。
自宅で大きなアンテナを展開しにくい人には頼りになる味方です。
ただパワーがちょっと弱めなんです。
放送局はパワーばかでかいし、アマチュア無線も500Wとか1kWとかの局もいる上100Wは当たり前(残念ながら四アマの局も)。普段からその環境で慣れているところに5W、10Wでいこうとすると、高速道路を原付で走るような、自転車で走るような、そんな感じになってしまいます。
強力な電波は小さなアンテナでもまあまあ聞こえるのですが、マイナスケインだからこちらの電波は非力さを更に強調することになり相手には届きません。結果誰とも交信できないよ、聞こえてるのに、と嫌になってしまうんです。
電波の強さはパワーだけが決めるのではありません。1kWだってダミーロードにつないだら全然交信できません。
電波の出入り口であるアンテナ、これがものすごく重要なのです。
昔の無線の教本には必ず波形ガイシと玉子ガイシで作られたダイポールアンテナの絵が載っていました。
今、この碍子はなかなか売ってないけれど、電線と同軸ケーブルがあれば簡単に真似できます。
ダイポールはマストが2本必要ですが、逆V型ならマストは1本で済みます。
大きさは1/2波長。21MHzなら7m程度、7MHzなら20m程度になります。
この大きさが基本中の基本になります。この基本を実践すれば5Wでもかなり可能性が高まります。
ダイポールアンテナを作る。
短波を諦める前に、絶対これはやってください。
これが短波の入り口です。
頑張りましょう。
マストは4mは欲しいかな。
無線機とつないでみましょう。
はい、どうですか?
まるで違う世界が広がっているでしょう。
ここまで頑張ればかなり楽しむことが出来るはず。
呼び回りもCQも好きなだけやってみましょう。
短波帯は基本電離層反射を利用するので、時刻、季節、周波数帯、太陽の活動等々、コンディションは常に変わります。聞こえる地域もどんどん変わっていきます。昨日と今日も違います。
なので毎日たくさん聞くことでどんな世界か覚えていってください。
運用の仕方もなんとなく住み分けがありますから、自分がやってみたい交信はこの辺りだな、と言うものを聞きまくってつかんで下さいね。ここ、とても大事です。
標準アンテナを備えても、1に受信、2に受信です。
これをしっかりやっておけば失敗したり嫌な思いはしなくて済むでしょう。
電線はACケーブル10m買ってきて割いて2本にしましょう。もっと細いやつでも大丈夫。
同軸ケーブルは50Ω系のもの。3D2Vとか、RG58AUとか。これはホームセンターにはありませんね。75Ω系のケーブルなら売ってますがあれはテレビ用なので我らの無線機には使えません。
コネクタはBNC型。ケーブルの太さにあったものを用意。取付け方法はCQ誌の付録を見てね。ハンダコテ必要です。
両側にBNCコネクタのついたケーブル(5mとか10mとか)を買ってしまうのも良いです。この場合アンテナ側にメスコネをつけましょう。分解出来て便利になります。
冬休み、河川敷とかでやってみてください。
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