ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

愛着の大切さ

2011年06月30日 | メッセージ
赤ちゃんが
『ママ、ママ~』
と愛着行動を行うのは、
親への親密さを獲得し、維持するため。

愛着理論(Attachment theory )は、
心理学、進化学、生態学における概念であり、
人と人との親密さを表現しようとする愛着行動についての理論です。

子どもは社会的、精神的発達を正常に行うために、
少なくとも一人の養育者と親密な関係を維持しなければならない。

それが無ければ、子どもは、分離不安や見捨てら不安など、
社会的、心理学的な問題を抱えるようになる。

愛着理論は、心理学者であり精神分析学者でもあるジョン・ボウルビィによって確立された。

愛着理論では、幼児の愛着行動は、
ストレスのある状況で
親への親密さを求めるために行っていると考えられています。

幼児は、生後6ヶ月頃より2歳頃までの期間、
継続して幼児の養育者で、
幼児と社会的相互作用を行い幼児に責任を持つような大人に対して愛着を示します。

この時期の後半では、子どもは、
愛着の対象者(主に母親)を安全基地として使うようになり、
そこから探索行動を行い、
またそこへ戻る。

だから、1歳3ヶ月くらいから、2歳くらいまでは、見捨てら不安を覚えやすい時期で、注意が必要です。

親の反応は、愛着行動の様式の発展を促します。

そしてそれは、後年における内的作業モデルの形成を促し、
個人の感情や、考えや、期待を作り上げるのです。

つまり、
『私は、受け入れられる』とか
『どうせ、一人ぼっち』
という思いの多くは、自分でも覚えてない頃に原因があるということ。

離別への不安や、愛着の対象者が去った後の悲しみは、
愛着行動を行う幼児にとって、
正常で適応的な反応であると考えられています。

こうした行動は、子どもが生き延びる確率を高めるために生じたのであろうと考えらています。
生き延びるために愛されることを諦めた人も、
愛着を取り戻し、人を愛したり、人から愛情を感じることができるようになります。
ちなみに、お母さんが愛着の問題を解決すると
子どもがいとおしいと思えるようになったと
おっしゃいます。
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