人間には、都合の悪いことは、忘れるという性質があると言われます。
しかし、強い感情を体験すると、忘れられず、苦しんでる場合は、どうしたらいいのでしょうか。
そのヒントにアメリカで行われたシロクマ実験があります。
被験者を集めて、シロクマの一日を記録した50分のビデオを見てもらう実験が行われました。
3つのグループに分けてビデオ見た後に
被験者たちは、それぞれのグループには、以下の様にに言われました。
①シロクマのことは、覚えておいてください。
②シロクマのことは、考えても、考えなくてもいいです。
③シロクマのことだけは、考えないでください。
一年後に被験者に来てもらい、シロクマのビデオのことを覚えているかについて調べました。
結果は、③の考えないでくださいと言ったグループでした。
つまり、考えていいと思った方が忘れるということです。
この研究では、3つのグループとも、同じように思い出した時に
その思い出に、どうタグ付けしたかが違ったということです。
思い出しては、いけないと思えば思うほど、忘れられないのが人間だということです。
悪いことを思い出し、それを教訓にすることが大事だということです。
辛いことは、思い出して、人に話す方が
その時の強烈な感情は、消化されると言われています。
そして、その中から価値を見出すことが出来れば楽になると考えられています。
悪い記憶、辛い記憶、失敗から目を逸らさず、
それに向き合う勇気が出たら、
あなたにとって安全な人に話してみることです。