自閉症スペクトラムという文化の理解をしようと購入した本。
「あたし研究」小道モコ絵・文
クリエイツ刊
この本、自閉症スペクトラムの当事者、モコさんが
「ありのままにその人らしく生きられる」社会を願って書いた物を本にしてあります。
モコさんのイラストと分かりやすい文章で
自分と人がいかに違うかを教えてもらえると思います。
自閉症スペクトラム(ASD)の人たちは、visual thinker=視覚的に考える人たちと言われます。
例えば
・場の雰囲気を読む
・含みのある言葉の意味を理解する
・慣用句、(例えば、寝耳に水)個々の元来の意味から決まらないような慣用的表現を理解する
・「ちょっと」など、その時の状況によって長さが違うような曖昧な表現を理解する
・方向感覚や地図を読む
・自分に背中があると言うことを知識としては知っていても、見えないものを実感する
・目や耳などの感覚器官から入ってくる情報を、状況や文脈の中で統合する
・優先席マークなど、視覚的なシンボルを全く同じ状況や格好でなくても、応用して当てはめる
・服のタグなどの触覚過敏
・「音が痛い」という感覚の聴覚過敏
・持っていく物を忘れない
・自分の顔を認知する、全体としての人の感じ、全体としての自分の感じをうまくつかむ
などの困難、難しさを、イラストで表していて分かりやすいです。
いじめについてのイラストも、心にズシンと響きます。
自閉症スペクトラムは、少数派だけど、
悪いわけじゃない。
多数派が良いわけじゃない。
これからも、OK-OKを主軸に、色んな人の理解をしていきたい。