いじめを受けた際に
子どもたちが周囲に相談しているのかを調べた結果がありました。
小中学生の全体で「親」が36.5%、
「友だちや先輩」が8.0%、
「学校の先生」が13.6%
また、「誰にも相談しなかった」割合は28.3%と高かったそうです。
その理由…
小学生は…
「誰にも心配や迷惑をかけたくないから」が最も多く
中学生…
「相談すると余計にいじめられるから」
「相談しても何もしてくれないから」
が最も高いことがわかりました。
子どもたちは、誰かに相談することで、
具体的な解決に結びつくというイメージを持てていないのです。
その一方で、いじめを誰かに相談した人たちに相談の効果について尋ねると、
「いじめは少なくなった」
「いじめはなくなった」
と回答した人数は、7割近くに上ることもわかりました。
つまり、いじめの相談を躊躇するような心理的障壁を取り除くこと、
相談しやすい体制を作ること、
相談すれば適切な解決に結びつくことをあらかじめ丁寧に説明しておくことが重要です。
学校の先生は、
「いじめをしてはいけません」
という漠然とした指導するのではなく、
いじめが起こることを前提に
「もしこの教室でいじめがあった場合、学校側はどのように解決していくのか」
というフローを開示しておくことが重要です。