心理療法の研究をし、のちにフォーカシングという技法を考え出したジェンドリンの研究が面白いです。
ロジャーズが行っていたカウンセリングの成功・失敗事例の比較研究にジェンドリンが参加しました。
この研究では
「より深い話をする群の方が成功率が高い」
「過去の体験を語る群の方が成功率が高い」
などの仮説が立てられていました。
しかし、この仮説はいずれも該当しませんでした。
ジェンドリンは、クライアントの「話し方」に注目したそうです。
この研究で
クライアントの話の「内容」は成功率に関係が無く、
むしろクライアントがどのような「話し方」をするのかが重要とされました。
カウンセリングが上手くいくのに重要な話し方というのは、
カウンセリングが上手くいくのに重要な話し方というのは、
過去から現在までに関する「今ここ」での体験に触れながら語ることだそうです。
「あの時どうだったか」ではなく、
「あの時のことを思い出して、どう感じるか」