昨秋から宮崎翁よりお借りしていた本『周五郎伝』(齋藤愼爾・白水社)だが、やっと読み終えた。600ページに近い大冊です。
周五郎のことがよく分かりました。
そして、評伝を書くということはスゴイことだと改めて考えさせられました。
主要文献名だけでも百数十件。さらに索引のページには夥しい人名が。その中にわたしが直接お会いしたことのある人の名も多くある。
足立巻一、大谷晃一(「夕暮れ忌」でご著書『大阪学』に署名して頂いた。)、季村敏夫(ご講演を近くで聞いたというだけ)、鶴見俊輔(「夕暮れ忌」で講演をお聞きした後、エレベータの中で一言交わしただけ)、灰谷健次郎(初期の「夕暮れ忌」でお話を伺っただけ)、宮崎修二朗翁など。
周五郎がスゴイということもあるが、本格的な評伝を書くということは本当に大変なことだなと感じた次第。