藤井名人は神か鬼か

将棋、王座戦の挑戦権決勝トーナメント準々決勝をネットのアベマで見ました。
恐ろしいものを見た気がしました。
終盤、AIの判定では98：２で、藤井名人が不利になってました。
いわば投了直前です。
今年度の八冠制覇は絶望かと思われました。
しかしそこから、名人の勝負術がさく裂。
悪魔の手ともいえそうな△６四銀からの、あっという間の逆転劇でした。
村田六段は今夜眠れないでしょう。
残酷とも言えます。
藤井名人に対する考え方がわたしは変わりました。
これまでは、純粋に盤上没我の人と思ってましたが、そうではありませんでした。
やはり勝負師でした。
この勝負については識者がこれから評論されるでしょうが、勝負術にも長けた人だったということです。
終盤での時間の使い方が老獪ともいえるものでした。
別にそれは悪いことではありません。
勝負をする者にとって当然のことですから。
彼は根っからの「負ける嫌い」だということです。

この後逆転劇が。


投了直後。