タンザニアでは、体が大きい人にたくさん出会った。
この人はキリマンジャロを一周したあとに泊まった宿のご主人。
身長なんと203cm!!
私なんぞ、こどもにしか見えなかったに違いない。
でも、この人は2番手。もっと大きい人がいたのです。
写真は無いのだけど、
キリマンジャロの中腹に同行してくれた山岳ガイドのロバート
(高地での安全のため、山岳ガイド同行で撮影したんですよ)は
身長205cmだった。
もう何十回もキリマンジャロに登ったというロバート。
漆黒の肌の、ずば抜けた身体能力を持つ身長205cm。
同じ土俵で闘うことはまずムリでしょう。
ロバートは最初、中腹までしか行かないと聞いて余裕そうだった。
「中腹まで自転車に乗るだけだろう?」とか言って笑っていた。
でも、改めて自転車から見る勾配のキツさと旅人の悶絶する表情、
そして私の撮影する姿を見て、
「おまえらクレイジーだ」と言いながら、いつしか顔が真剣になっていった。
そしてロバートを一番参らせたのは、
ゴール後、私がご褒美として行ったダウンヒルだったようだ。
下り勾配10%の曲がりくねったダートを時速40kmで降りる姿は、
自殺行為にしか見えなかったという。
下り終えたとき、身長2mのロバートは車からいちばんに駆けつけてくれて、
泥まみれの小男に「お前、強いな!」と言ってくれた。
お分かりいただけますでしょうか、この嬉しさ。