自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

ひさびさのロードレース。

2022年06月13日 10時11分51秒 | 自転車

コンディション絶好調とは行かないまでも
少しでも帳尻を合わせてレースに臨みたい私






レース2日前に このエリアのロング(広い絵)を撮影するため
スキー場に上ったら 激坂&砂利道で
1時間歩いたら脚ガクガク(笑)
バリバリの筋肉痛になってしまった


仕方ない
これが仕事だから仕方ない
そして仕事じゃないとレースに参戦する時間が取れないのだから
なおさら仕方がない(笑)






今回は ムービーカメラマンとして
「世界の辻啓」に来てもらった


写真カメラマンにムービーを頼むと 大抵
動画の尺(時間)が短くなる
普段1000分の1秒を撮ってる人にとって
1カット20秒以上撮り続けるのは 生理的に難しいらしい

なので 写真カメラマンの辻君に頼むのは冒険だったが
「動画撮ってるから大丈夫っすよ」というので
信用することにした


素晴らしいのは 打ち合わせが具体的で細かいこと
しかし「こういう場合はどうする?」という話をしばらくしたら
自分の中でルールができたのだろう サクッと打ち合わせは終わった


なんて仕事がやりやすいんだ(笑)
こんな優秀な人と仕事したいものだ







辻君が短パンじゃない姿を初めて見た(笑)






長々とカメラ談義


五郎さんがパシャパシャ写真を撮ってくれた








今回のレース仕様
ホイールはBITURBO タイヤはPIRELLI TLR 5.1気圧
ギヤフロント48-32 リヤ10-33
チェーン KMC DLC





レース前日 五郎さんが洗車をしてくれた


チェーンオイルも 普段はワックスなのだが
他の出演者と同じワコーズのオイルにしてもらった


スタッフのミーティングや準備が終わったのが22時
きょうは頭を使って疲れさせておいたので
うまいこと23時には眠れた







レース当日
3時に起床 朝食を1000kcalほど食べる



短い時間でたくさんの取材や撮影をこなすため
スタッフを5チームに分けて それぞれが自分の判断で動く


私は出演者の様子を撮影し
インタビュー


レース1時間前に終わらせ 軽くアップ


脚は回る 筋肉痛もほぼ引いてくれた
思いのほか疲れが取れている




このために難しい調整を続けて来たのだ
なんとか行けるところまで集団に食らいついて
仲間たちをカメラに収めたい



参加者は600名ほど
スタートはそれぞれ年代別クラスごとにスタートし
パレード区間内に前のクラスと合体
1つの大集団になってから リアルスタート



ここで大誤算が



パレード走行なのに
大急ぎで前に上っている選手たちがいて
大変危なかったのだが
その意味がよくわかった


リアルスタートと同時に ペースが爆上げになって
大集団は一気に粉砕され バラバラに
スタートから1分で 自分の周りは第10集団ぐらいになった



5倍強(300Wほど)でスルスルと前に上っていく
10分ほど頑張って ようやく大きな集団に追いついたが
聞けば 先頭集団は遙か前で
ここは2つ目か3つ目ぐらいの集団だという


1分以上前を行く先頭集団に
単独で追いつけたとしても
そのあと使い物にならないだろう


なんてこった(笑)
一度も出演者の背中を見ることなく
仕事が終わってしまった……




呆然としたが
諦めなければ ひょっとしたら
何かが起こるかもしれない
気持ちを切り替えて スタート後の8km近い上りを行く





ふと見ると 前から六本木ジャージが降って来た
トレーナーの福田マサヒフさんだ

「林さん乗れてますね」

と言ってくれたのだが
呼吸がそこまで荒れてないのが気になった


「上りで抑えて 下りと平坦でしっかり漕ぐ」


ということを以前言われたのを思い出す
しかしマサヒフさんがいかに下りが速くても
さすがにこれだけ差をつければ 追いついてこないだろう





最初の8kmの上り基調を終えて 下り坂



凄まじいスピードで追い越していく選手がいた


まじか
マサヒフさんだった


あれだけ上りで差をつけたのに?



20分5倍で走ったのが
バカみたいだ
よし 今日はマサヒフさんの走りを研究しようと決めて
ご一緒させてもらった



走りながら いろんなことを教わった
ローテーションの上手なやり方から
集団の位置どり
上げるべきところと 抑えるところ


上りがあまりに遅いので(3.5倍ほど)
抜け出して行く選手もいたが
そのあとの下りと平坦で 全員吸収した
「これがロードレースの面白さですよ」と
マサヒフさんがニコニコしていた





脚はかなり調子良かった
いつもは100km地点で攣り始める内転筋が
135km地点までもってくれたし
攣った脚をガマンして240Wほどで回していたら 回復した
確実に長距離への耐性がついていると感じた


あとでコーチのおかげだとメッセージを送ったら
「林さんの実力ですよ!」と返って来た
コーチの名前を出せないのが本当に惜しい




残り30kmの上り坂で ペースアップがあって
60人ほどいた集団は6人に絞られた
ここでマサヒフさんとはおさらばとなった

その直前
マサヒフさんが私の背中に ぽんと手を置いて
「僕ができるのはここまでです
 あとは林さん頑張ってください」
と笑って言った

素敵すぎるぜマサヒフさん…


そこからは 6人の我慢比べ
みんな強かった
そして明るくて楽しかった
沖縄でも一緒だったんです とか
いつもブログ見てます とか
いろいろと声かけてくれて ありがとうございました
またどこかでご一緒しましょう




その後1人増えて 集団は7人
ほとんどが私と同じ45〜49歳クラス
なんとか食らいついてゴール前勝負に備えようと思ったら
甘くはなかった
ラスト2kmの看板で突然気分が悪くなり
目の前が白くなって 力が入らなくなってしまった


やっちまった…
ハンガーノックだ
補給は十分していたつもりだったが
足りてなかった


ここでさらに私は 最大の失敗をしてしまった
ハンガーノックで視界がチカチカしてしまい
あるものを見つけることができなかった
これが今回の私の大失敗
これは放送後に書きますね





最後のゴール前の激坂
気が遠くなって行くのを気力でなんとか踏ん張って
ヘロヘロで這いつくばるように なんとかゴールラインを越えた


4時間28分38秒(トップから37分遅れ)
平均223W 最大689W
TSS 341
総合順位 140位ぐらい
年代別 25位




真っ青な顔して座りこんだ私に
五郎さんが急いでスポーツドリンクを持って来てくれた
ありがとう 命を救われました







終わってしみじみ思った
ロードレースは いくつもの才能が必要とされるハードルが高い競技だ

心肺機能
筋力
回復力
器用さ
度胸
バイクコントロール力
ずるさ
誠実さ



こんなに才能を必要とする競技が
お金にならないというのが
選手が生まれにくい土壌になっている



モヤモヤと そんなことや あんなことを考えながら
羽田に帰って来たら
自分の車をどの駐車場に停めたか思い出せず
大変な思いをした(笑)







さて ひとまず目標としていたレースは終わりました
誰の撮影だったのかは 言えませんが
意義のあるレースでした
これから編集を頑張りますね







レース後に恒例化しつつある
森本師匠のガッカリ顔(笑)
今回の成績はかなりショックだったらしい★

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2 コメント

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素晴らしい風景! (ichi)
2022-06-19 13:06:30
阿蘇の回、見させていただきました。
とんでもなく雄大な景色!
それにもまして坂バカ部メンバーの大健闘っ!
紹介されるたびに一度はこの目で山々を見てみたなーって思います。
ありがとうございました。
返信する
ichiさま。 (D☆)
2022-06-21 09:47:09
ご覧いただきありがとうございます。
阿蘇は絶景も素晴らしいですが、食べ物や温泉も最高ですよ。私もできればプライベートで行きたいです(笑)
返信する

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