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秘剣ウルミ バスコ・ダ・ガマに挑んだ男

2014年11月24日 12時13分21秒 | 洋画2011年

 ◇秘剣ウルミ バスコ・ダ・ガマに挑んだ男(2011年 インド 160分)

 原題 Urumi

 マラヤーラム語題 Padhinaitham nootrandu uraivaal

 英題 Urumi: The Warriors Who Wanted to Kill Vasco Da Gama

 staff 監督・撮影/サントーシュ・シヴァン 脚本・原案/シャンカール・ラマクリシュナン 製作/ポール・ハーダート、サントーシュ・シヴァン、キョウコ・ダン、スリ・ゴパラン、シャジ・ナテサン、ムビーナ・ラットンセイ、プリトヴィーラージ、ミリンド・ベラケール 美術/スニル・バブ 衣装デザイン/エカ・ラクハニ 視覚効果/ニール・カニンガム 編集/シュリー・プラサード 音楽/ディーパク・デーヴ

 cast プリトヴィーラージ プラブ・デーヴァ ジェネリア・デソウザ ヴィディヤ・バラン

 

 ◇16世紀、インド南部ケララ州

 胡椒に目が眩んだバスコ・ダ・ガマの侵略によって両親を殺されて故郷を焼かれた男プリトヴィーラージが、成長するかたわら剣の修行を積み、ふたたびインドへ上陸してきたバスコ・ダ・ガマに一矢報いるという物語で、もちろん、歴史上の真実を探ろうとするものではなく、ひたすら活劇に徹してる。とはいえ、冒頭とラストは現代にされ、プリトヴィーラージとプラブ・デーヴァのコンビが現代でも登場する。学校に提供していた自分の土地に鉱山の価値があると知って、それを求めた土地開発会社に売るかどうかというせちがらい話とバスコ・ダ・ガマの侵略とが掛けられてるわけだ。でもまあ、それも構成上そうなってるだけで、大切なのはやっぱり恋と歌と踊りなんだよね。

 ちなみに、題名にもなってるウルミなんだけど、これは実在する武器で、鋼鞭剣っていう。アジア武術の元祖ともされるドラヴィダ武術をもとにするカラリパヤットっていう武術で使うものらしい。このカラリパヤットはケララ州の発祥らしいから作品の舞台にも合致してるし、動きのあるヨガともいわれるほどで、医療や薬草マッサージも含み、関節を柔らかくしたりする身体の鍛錬法としても伝えられているそうだから、インド映画のモチーフとしてはもってこいの武術なんだろね、たぶん。

 ただ、みずからウルミを作り、それを手にして戦うのはいいんだけど、もうすこしウルミがらみの話っていうか、ウルミの凄さがきわだつ戦い方というか、そういうものが出てればタイトルと違和感もないような気がするんだけどな~。

 ところで、プリトヴィーラージは新進気鋭の役者らしいんだけど、ちゃっかり製作も兼ねちゃってるし、単にたれ目で濃いめの顔をしてるってわけでもないらしい。まあ、男優には興味がないので、ジェネリア・デソウザやヴィディヤ・バランのことだ。どうしてこうも綺麗なんだろう。スタイルも抜群だし、もう、インドに行って人生やりなおしたいくらいにおもっちゃうわ、いやまじで。

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