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カリブの白い薔薇

2014年11月25日 23時01分15秒 | 洋画2005年

 ◇カリブの白い薔薇(2005年 スペイン、キューバ 94分)

 原題 Una Rosa de Francia

 staff 監督/マヌエル・グティエレス・アラゴン 原案/ホセ・マヌエル・ピエト 脚本/マヌエル・グティエレス・アラゴン、セネル・パス 撮影/アルフレッド・マヨ 音楽/シャビ・カペラス

 cast アナ・デ・アルマス アレックス・ゴンサレス ホルヘ・ペルゴリア ブロセリアンダ・エルナンデス ロクサーナ・モンテネグロ ヨライシ・ゴメス

 

 ◇20世紀の半ば、キューバ

 時代は、実をいうとはっきりしない。

 たぶん、どうでもいいのかもしれないんだけど、とにかく、密輸船に乗り込んでる連中がアメリカの巡視船に向かって「ヤンキーは朝鮮から出ていきやがれ!」というんだから、おそらく、朝鮮戦争の真っただ中なんじゃないかって気がするんだけど、どうもカリブ海の雰囲気を観てると、もう少しばかり前の時代なんじゃないかって。まあ、そういうくらい呑気な風情をかもしてて、時代考証ものんびりしたもんじゃないのかな~て感じの映画なんだけど、いかにもラテン系な感じでいいじゃんね。

 で、カリブ海といえば、中南米からアメリカへ密入国したいと望んでる連中がわんさかいるわけで、この物語の主人公である新米船員もやっぱりそんな望みを抱えてる。けど、アメリカの巡視船がそんなことは許してはくれないし、密入国者を乗せた船はかたっぱしから砲撃される。そんな中、この新米が船長を助けることで物語は展開する。船長は助けてくれたお礼にと娼婦の館へ連れていってくれるわけだ。この娼館は船長も経営に絡んでるらしく、マダムとは好い仲だったりもする。そこで、新米は16歳の美女とアナ・デ・アルマスと出会うわけだね。

 カリブの青い海に、銃撃と流血、そして娼館とくれば、もはや待っているのは恋と逃避行しかない。

 アナ・デ・アルマスは船長も大切にしていて、高く売れるんだから誰も処女を犯したら許さないとかいってるんだけど、ほんとは自分がかなり入れ込んでるわけで、そんなアナと恋仲になった新米を許しておけるはずもない。新米が船の中にアナを隠して出航し、アメリカ領の島へ向かったことを知ったらもうふたりを殺すしかないってことで、無人島での銃撃戦が展開し、ほんのちょっとだけ迫真性が漂ったかとおもえば、すぐにふたりの逃避行が成功するっていう簡単さはさすがラテン映画としかいいようがない。

 いや、そんなことはどうでもいい。

 ひたすら、アナ・デ・アルマスの官能的な可愛らしさを愛でられればそれでいいんだとおもわれ。

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