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アクロス・ザ・ユニバース

2016年05月27日 18時04分09秒 | 洋画2007年

 ☆アクロス・ザ・ユニバース(2007年 アメリカ 133分)

 原題 Across The Universe

 原案・監督 ジュリー・テイモア

 

 ☆ビートルズの楽曲33曲

 たいしたもんだ。

 33曲という数の楽曲を取り組んで物語を作るだけじゃなく、エヴァン・レイチェル・ウッド、ジム・スタージェス、ジョー・アンダーソンたちがみんなビートルズを感情をこめて歌っちゃうんだから、ほんと、たいしたもんだ。

 くわえて、舞台になっているのは60年代、イギリス・リバプールの造船所からジム・スタージェスがアメリカへ渡っていくところから始まり、ニューヨークで共同生活していくところがメインになる。そう、60年代、つまりベトナム戦争が真っ盛りの頃で、それはもちろんジョン・レノンたちの青春の雰囲気とかれらの訴えてきた反戦を継承しているわけで、そうした主張を織り込んでいる絶妙さにも感心する。

 こういうのって、やっぱりアメリカだからできるのかな?

 たぶん、そうなんだろうね。

 ちなみに、これを書いている今、パラク・オバマ米大統領が広島の原爆公園で演説してる。

 追加。オバマ氏が広島に滞在した時間は52分だったらしい。原爆資料館に入館した時間は10分で、あらかじめみずから折ってきた折り鶴を3つ、見学者や遺族に手渡し、その後、プラハ演説以来の核の脅威に対する17分の演説をした。反応はさまざまだ。現職の大統領としては史上初のことながら、この短い滞在のために71年間という歳月を必要としたのもまた事実だ。20年前に上梓された『マラヤの要塞』っていう小説のラストシーンは戦後50年経った慰霊祭だった。むろん、当時の大統領は来訪することはなかった。だから、まさか現職の米大統領が原爆ドームに臨むなんて夢寐にもおもえなかった。そういうことからいえば、たしかに戦後における何事かについてひとつの区切りはなされたんじゃないかなっておもうけど、ね。

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