△源氏九郎颯爽記 白狐二刀流(1958年 日本 87分)
監督・脚本 加藤泰
△秘剣揚羽蝶
なんかまあ、宮本武蔵の白塗り版みたいな感じじゃない?
どうしても二刀流とかってなっちゃうとそんな印象があるんだけど、これが全然ちがってて、幕末無国籍剣術活劇なんだから感想もいいようがない。当時はこんな感じの、つまり義経の子孫だとかいう九郎がなんでか知らないけど浮世離れした清潔感たっぷりの武士になって登場してくるんだけど、風呂は入らなくていいのか、とか、お腹は空かないのか、とか、生活費はどうやって稼いでるんだろう、とか、そりゃまあいろいろ疑問たっぷりの世界が展開するんだけど、ま、こんな感じの時代劇が流行ってたんだろね、たぶん。
なんだかね。
ところで、この時代、中村錦之助たちはどんな気持ちで演じてたんだろう?愉しかったのかな?これから後はどんどんとリアリズムがのしてきて、華麗な立ち回りはテレビの中だけの話になっていくんだけど、いつまでも白塗りでいないといけないのかなとかっておもってたんだろか?
錦之助もそうだけど、邦画も大変だったんだろなって気がしたわ…。