◇レッドサン
三船さん、制作も兼ねてるのね。
何度目かわからないけど、今回は案外おもしろかったわ。
三船敏郎がいかにも豪傑のような雰囲気なのに、露天風呂に入ろうとして裸になったときの胸板の薄さがなんともかわいそうな気がした。でも、三船敏郎はがんばってる。日本の時代劇を背負ってきているっていう覚悟だったんだろう、とにかく必死になって武士道の権化になろうとしてた。そういう姿勢はよくわかるし、使命感のかたまりになってたんだろうなあって想像もできる。その分、自然な演技のチャールズ・ブロンソンには負けちゃうし、花を添えたアラン・ドロンにも一歩先を行かれてる感じがしちゃうかな。