◇テレフォン(Telefon)
森は美しく暗く深い。
だが約束を果たして眠りにつくまで、道はまだ遠い。
忘れるな、○○、眠りにつくまで、道はまだ遠いのだ…
とかっていう朗読の最初の2行が、ロバート・フロストの詩『雪の降る夕方、森へ寄って』の一節なんだそうで、この○○に名前を加えて薬物催眠を作動させるっていう話なんだけど、当時、なんだかえらく興奮したのをおもいだす。ドン・シーゲルってヒット・メーカーだったんだね。
この時代、悪者をソ連にしたいんだけど、あからさまにそうするわけにもゆかず、結局、ソ連の意図したところとは別なテロが起きようとするのをソ連の将校が、ここではチャールズ・ブロンソンだけど、かれが未然に防ごうとするっていう生みの苦しみを持った物語なんだよね。