◇クロノス(La invención de Cronos)
さすがにギレルモ・デル・トロ作品だけあって、ひとりひとりの人物設定やひとつひとつの場面、ことに火葬場で燃やされる瞬間にいつのまにか蘇生して空の棺が焼かれ、復活が秘匿されることになるところとか、実におもしろく描かれてはいる。
いるものの、どこかテンポが遅い。
アウロラという孫娘タマラ・サナスが救いで、でなければ400年前に作られた生命蘇生機械虫による爺いロン・パールマンの吸血鬼誕生物語にしかならず、より退屈なものになっちゃっただろう。