◇アルカトラズからの脱出(Escape From Alcatraz)
公開当時、クリント・イーストウッドの作品を好んで観ようという気持ちはなかった。なんか男臭くて乱暴な印象が先行してたからかもしれないんだけど、ともかく敬遠してた。この作品は特にそうで、内容は知ってたから『パピヨン』と重なって、なおさら観なかった。
そんな思い出が優先されるんだけど、いや、結局のところ、観終わっても印象は変わらないな。ドン・シーゲルがイーストウッドと組んだ最後の作品っていう触れ込みだったんだけど、ちからが衰えてたのかどうかすら、ぼくにはわからない。
なんだか、ひたすら淡々とした脱獄劇で、スティーブン・キングの『刑務所のリタ・ヘイワース』をおもいだした。