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007 ノー・タイム・トゥ・ダイ

2022年06月19日 00時23分09秒 | 洋画2021年

 ◎007 ノー・タイム・トゥ・ダイ(No Time to Die)

 

 キャリー・ジョージ・フクナガ、演出力あるなあ。ただ、どうなんだろ。日本人の血を引いていることにかなり拘っているのかそれを自身を特徴づけるものとしているのかはよくわからないんだけど、能面はわかりやすいが箸拳を硬貨でやるとはおもわなんだ。石庭、畳、紬、そして北方領土。まあ彼なりの監督の日本贔屓の成せるものなんだろうけどね。

 それはそれとして、いや、ボンドの残ってる島にミサイルぶちこんでええんか?

 つか、最後の最後にボンドは帰ってくるとか字幕でいわれてもなあ。体内に生物化学兵器は組み込まれたままなわけで、これは生きているかぎり残留するっていうとんでもない代物で、いやとんだ十字架を背負わされたものだ。さらにいうと、青い目の娘は出てくるし、なんていうかもはや大河ドラマみたになっちゃった気もするよね。でももう続編はないわけで、これは次のボンドのシリーズが作りにくいだろうなあ。

 さて、ボンドの設定なんだけど、娘が出てくる手前もあって、レア・セドゥがヒロインとしての位置づけになるのは仕方のないこととして、やっぱりダニエル・クレイグとしてはエヴァ・グリーンがほんとに好きなわけね。わかるわ~。ただ、群を抜いて魅力的だったのは、なんといっても、アナ・デ・アルマスだ。もうずいぶん前に『カリブの白い薔薇』で初めて彼女を観たときから綺麗な子だな~とはおもっていたものの、うん、まちがいなかったな。ただ、彼女との濃厚な場面は作られなかったのね、まあかなり真剣な恋愛物になってるし、女たらしな面は無しになってる分、アナの魅力をそのまま衣裳に凝縮したような感じはあるな。それにしても、ダニエル・ボンドの濡れ場はどうしてこうも毎回、暴力的な焦りまくった感じで始まるんだろうね?

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