◇シャトーブリアンからの手紙(La mer a l'aube)
意外性がないのはきつい。フランスに進駐していたドイツ軍のナント地区司令官が暗殺された報復にシャトーブリアン収容所の政治犯らが日に50人ずつ3日間で処刑されるのをさまざまな視点から淡々と点描するというのはいいんだけど、どうもね。男女が分けられてて、レオ=ポール・サルマンがその収容されてる女性ヴィクトアール・デュポアに恋心を抱くのはわかるとしても、だからどうなんだ、手紙を渡すだけかって。
ドイツ軍に作家マルク・バルベが従軍してて傍観者にはなってるんだけどそれだけなんだよな~。