◇ガザの美容室(Dégradé)
退屈だな。
離婚するために相談してる弁護士が独身でセクシーなもんだから還暦のお母さんヒアム・アッバスは美容室にいってガムテープで脹ら脛やら腋の下やらの脱毛に余念がない。ほかの客も似たようなもんなんだけど店主ヴィクトリア・バリツカと弟子マイサ・アブドゥ・エルハディがひとりしかいない美容室で待っている客が7人いて、客に混じって店主が宿題をするっていう密集度の中、戦争がおっぱじまるっていうのはいいんだけど、ここまでが長い。
長すぎる。
退屈すぎる。
30分も掛かってる。
しかもひとりの客も髪が仕上がらない。ありえない美容室だし、客同士マナル・アワド、ミルナ・サカラ、ダイナ・シバー、レーム・タルハミ、サミラ・アル・アシーラの話もとりとめがない。まあしかし仕事をしない弟子が別れ話の電話をしつづけるヒゲ野郎がライオンをつれて店の前に陣取ったり、弁護士に夢中になった客ヒアム・アッバスはもはや離婚の相談よりも情欲が勝ってきたりと、ちょっと面白くなる要素はあるのにこれだけつまらないっていうのはどういうわけだろう。
こんな美容室はありえないぞ。
ようやく客の妊婦サミラ・アル・アシーラが陣痛になって介抱しかけたとき銃声が起き、戦争が始まるんだけど、ここまでで50分。
耐えられん退屈さだぞ、双子の監督タルザン&アラブ・ナサールよ。