△ザ・ランドロマット パナマ文書流出(The Laundromat)
スティーヴン・ソダーバーグは引退してた方が良かったんじゃないか?
というくらい、つまらない映画だった。ていうか、完全にキャストと宣伝にしてやられた。これは、メリル・ストリープを起用したことと、邦題の勝利としかおもえない。狂言回しにゲイリー・オールドマンとアントニオ・バンデラスを使っているのがなんといっても贅沢で、ぴちぴち服の不動産屋になったシャロン・ストーンもそうだけど、もはや、観客をだまくらかして金儲けをしたとしか考えられない。まあ、詐欺まがいの節税とかで太平洋の島のどこかにトンネル会社を作って儲ける連中の映画だから、それでいいのか。
ともあれ、なんにしても、ソダーバーグ、脚本が完全に間違ってる。実際に起きた事件がもとになってるならなおさら、ニューヨーク州ジョージ湖の観光船の転覆事故の和解金うんぬんの話から始めるよりも、実際に巨大違法取引が明るみになっていく過程を追いかけた方が明らかにおもしろかったろう。