◎ザ・マスター(The Master)
芸の無い邦題、なんとかならんかな?
とどのつまり、行き場を失った男ホアキン・フェニックスの魂の置き所を見つける話なんだけど、このマスターのフィリップ・シーモア・ホフマンがどれだけいかがわしくてもかまわない。なぜかっていえば、割れ鍋に綴じ蓋で、相思相愛になるとき、相手がどれだけ不細工だろうが、どれだけ性格がねじまがっていようが、おたがいが必要だとおもってしまえば、もはや、誰のいうことも耳に入らなくなる。そういう関係が、魂の救済をもとめる男と、魂を救済することは可能なんじゃないかっておもいながらも自己撞着してる男とが出会うことで出来上がっていくんだね。ちがうか~。