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OSLO オスロ

2022年12月13日 23時48分00秒 | 洋画2021年

 ◇OSLO オスロ(Oslo)

 

 なんでわざわざ原題のアルファベットを大文字に変えてまでして邦題にしているのか、わからん。

 そして、予告編で充分な感じがするくらいのちょっと怠惰な出来栄えだったわ。舞台がいいんじゃないかな。

 オスロ合意については、ぼくにはちょっと遠い。イスラエルとパレスチナの問題についてあれこれいえるほど知識があるわけでもないし、もともとのイギリスの二枚舌外交の招いた悲劇なんだからイギリスが和平については責任をもって対処するべきだろうとおもってるだけだ。だから、なんで、このテリエ・ロード=ラーセンっていう社会学者とモナ・ユールっていうノルウェーの外交官の夫婦が仲介に乗り出して、ついに合意にまで到らせるのかがよくわからない。なんとなく彼女の体験をフラッシュ・バックさせてるんだけど、イスラエルの若年兵とPLOの義勇兵の小僧とが殺し合いの寸前になってるのを見せられたって、そんな体験は多くの人達がしてるわけで、この夫婦が特別だったという背景や理由にはならない。つまり、動機がちゃんと描かれてない。これは、つらいね。

 やっぱり、スピルバークが製作総指揮じゃなくて、監督した方がよかったんじゃないか?バートレット・シャーって舞台の監督だったんでしょ?どうも舞台から離れきれないんだよね。これは、あかん。まあ、ヒロインを演じたルース・ウィルソンはよかったけど、旦那役のアンドリュー・スコットはどうもなあ、いまだに『シャーロック』をひきずっちゃってるんだよね、ぼくは。困ったもんだ。

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