◎THE BATMAN ザ・バットマン(The Batman)
なるほど、バットマンになって2年目なのね。
日記もつけてたりして、かなり内向的な若年の蝙蝠男なのかとおもってたら、そうか、両親が殺されたときのトラウマから逃れられず、その犯人に復讐する怒りを、街を守ろうとする正義にすり替えてるのを、ポール・ダノに見破られちゃうっていう話なのね。
正体がわかっちゃうかもしれないっていうどきどき感は初めてだったかもしれないけど、そうだねえ、神経質で親に対するコンプレックスを抱えて愛を乞おうとしているバットマン像ってのもありかもしれないね。ロバート・パティンソン、身体鍛えてきたな~。ゾーイ・クラヴィッツはもはやすっぴんとは程遠い色気むんむんのキャット・ウーマンになってたけど、まあ、あれだね、コリン・ファレルのペンギンとの対決も続編であるのね、たぶん。
とどのつまりは、クリストファー・ノーラン版と比較してどうよって感じになっていくんだろうけど、ここまで内面的な暗さを抱えたものが無かった分、うん、いいかもしれないけど、拳法の修行をしたり、蝙蝠のトラウマを抱えることになった原因だのといった親切な部分はおもいきり切り落とされてるのはどうなんだろうって気にもなる。
音楽は、マイケル・ジアッチーノよりもハンス・ジマーの方がいいかな。
ただ、バットスーツをハロウィンのコスプレまがいのものに設定しないと滑稽になっちゃうっていうのは、それだけこの映画がリアルさを追及してるからで、バットマンに変身する前は普通のバイクに小汚い私服でいるっていうのもいいし、ウェイン・タワーの地下にある秘密基地へも地下鉄まがいの出入り口から行くっていうのはええ感じだ。
現代に調和していかなければならないバットマンのリアルさの追及っていう点では、よかった。