Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし244. 冬の小さな旅15.

2010年03月02日 | field work
 冬季オリンピックも、昨日で終わった。日本が多くの種目で入賞を果たしながら金メダルが取れなかったとしても、それは不思議ではない。
 冬季スポーツ種目は、お金がかかるといいうのが、私の認識である。フィギャー種目を例にあげれば、外国から専門のコーチを招いて技術の基本や、振り付けや、音楽のアレンジ、コスチュームをデザインするといった演出要素を構築し、いくつもの国際大会に出場して場数を踏むといった経験を積めば、当然一人の選手に数千万円位の費用は必要になる。そうした費用は、もちろん自腹である。だから選手は、企業というスポンサーが必須なのである。スポンサーが付けば少しはましになるが、それがつかなければ大きな借金生活となる。
 国が費用を出すのは、オリンピックに出場が決まった選手を、僅かばかりの形式的な強化合宿に連れ出し、渡航費用を負担する程度といった開発途上国並みの支援でしかない。当然その程度では、勝てない。その他にスポーツ振興で費用を出してはいるが、効果的に個別の選手の技量能力を高めているかは疑問である。
 だから継続的に選手を支援できる募金を募ることが必要だと私は言いたい。例えば毎年サラリーマン一人当たりの昼食代にあたる千円の募金をテレビやインターネットを通じて一千万人集めれば、年間100億円となり、相当程度の応援ができるだろう。そうした仕組みづくりや支援が、大人社会の選手の応援の仕方である。
 会場で日の丸を振ったり、テレビの前で声援を送っても、それらは幼稚というほかない。応援というよりは、カナダへ遊びに行き、ついでにオリンピックではしゃいで、楽しかったといった個人の道楽にすぎない。
 冬季オリンピックを応援するというのであれば、選手への経済支援、それが最適な大人の応援方法なのである。

滋賀県,海津大崎,撮影日2008年2月2日
FUJI S5pro,AF-Nikkor F2.8/80-200mmED
シャッター:1/225,絞りf8,焦点距離116mm,ISO200.
コメント
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