Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし260. 冬の小さな旅32.

2010年03月18日 | Aomori city

 余暇について私の研究室でも、ここ何年か研究を進めている。バブル経済の頃だったら引く手あまたのこの分野も、日本企業の多くが余暇事業から敗退を余儀なくされる現実をみると、今では不人気研究分野であろう。
 だからといって、日本人の生活行動から余暇活動がなくなったわけではない。むしろあらゆる生活行動が余暇的になってきたといえよう。例えばこのブログというのも、余暇ライフの重要なアイテムであることを思えば、余暇の構造自体が変わってきたと理解する方が自然であろう。
 日本の余暇開発の失敗点をあげると、ビジネス本意であることだ。けたたましい設備投資を行いその結果宿泊料金は大変高くなる。だから景気が悪くなるとビジターの足が遠のき、事業は四苦八苦となる。これは余暇を装置産業だと捉えたビジネスモデルの悪しき傾向だ原因だ。装置があれば、大いに余暇活動が発生するという考え方の方が明らかにおかしい。
 今、新しい余暇ライフの姿というものが、おぼろげながら私には見えている。そうした先には、何をどうればよいかという方法論がある。そして、厳しいことを言えば全てのリゾート地が可能性を持っているわけではない。だから私は、絞り込みをしなければと思う。絞り込んだリゾート地を丹念に育ててゆく努力を伴うからだ。
 さて難しい話になったが、従来のビジネスモデルだけでは成立できないところに、これからのリゾートの姿があるとだけここでは言っておこう。ただ一つあげておけば、余暇の動機はコミュニティというソフトな概念によって支えられているということだ。

青森市,酸ヶ湯温泉,撮影日2006年3月3日
EOS Kiss Digital ,SIGMA18-125mm/f3.5-5.6.
シャッター:1/800,絞りf13,焦点距離109mm,ISO400.

コメント
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