Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし252. 冬の小さな旅23.

2010年03月10日 | field work
 よそ者の眼から見て、小さな三国町には不思議だと思われる古美術・骨董を扱うお店を2軒、そして明治の俳人が起居していた安居を見かけた。この街には文化がある、そう感じさせてくれる。
 もちろん今では、古美術のお店がどの程度の商品を扱っているかは不明だが。そのことは、福井市内からの鉄道がこの街で終点になるということをあわせてみても、北前船の港として栄えてきた往事の街の勢力を十分感じさせてくれる。
 三国町は、いまでも冬は越前蟹の収穫があり、十分機能している日本海沿いの小さな街である。現代に通じる生業があるこいうことが、地方の小さな街の命運を分けているように思われる。
 古い民家を残そうという努力はしているようだが、特にこの街が特定の地区に指定されているわけではないようだ。歩いて1時間はかからないだろうというところに東尋坊がある。多くのビジターは車やバスで東尋坊に乗り付けるので、この街に立ち寄ることは少ないのだろう。
 あまり事前に情報を集めなかったのでよくわからないのだが、この街の朝はどんなだろうかと思った。越前蟹を食するならば敦賀が盛んだ。そんな類推で考えると三国町も朝だけは、蟹の市が開かれ遠来の客で大いに賑わっているのだろうか。ブラッとでた小さな旅では、そんな想像をさせてくれる。
 私は雪の港町を期待したのだが、雪は微塵もなく普通の晴天の夕方の風景である。
 
福井県,三国町,撮影日2010年2月13日
FUJI S5pro,AF-S Nikkor16-85mm/F3.5-5.6ED,VR
シャッター:1/40 ,絞りf4.5,焦点距離32mm,ISO320.
コメント
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