Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

私の小さな旅6. 水平と垂直

2011年06月18日 | field work
 いまのところ、私はデジタルペンシステムに多いになじんでいるので、他の機種に興味が向かない。EOSとかFUJI=ニコンシステムを、たまには取り出して動かさないとメカの具合が悪いだろうとは思いながら、そのまま棚に眠り続けている。
 やはり同じ性能でありながら、小さく、軽いというデジタルペンシステムの仕様が、圧倒的に便利だ。結果として小さな鞄ですむからこちらのほうがスマートだ。それにデジタルなのだから、フィルム時代の一眼レフでは到底できなかったミラーレス構造などが、実現されてしかるべきだろうという思いの方が強い。
 そんな風に考えるのは、私だけではないだろう。となれば、従来のフィルム時代の名残を残す、C社やN社などのミラー型のデジタル一眼レフ終焉の頃ではないかと常々思う。
 それにしても、個人的には従来のデジタル一眼レフに随分投資したこと。それならば、ライカ道楽の方が安上がりだったかもしれない。撮影機材のデジタル化に随分貢献させられちゃった(笑)。
 デジタルペンでは、やはりE-P2のボディが一番信頼できる。ファインダー内に表示されるデジタル水準器も、建築の撮影には、大変便利だ。画面の水平と垂直をとるという昔からの基本要素も、撮影に没頭していると忘れがちになる。そこでファインダー内の水準器で、画面が傾いていることを気づかされるわけだ。撮影画像の基本である水平・垂直といったあたりまえのヒューマンインターフェイスが、デジタル化によってファィンダー内で確認できるだけで、随分撮影画像の見栄えがよくなった。
 さあ機能はフル・ハイスペックだ。あとはあなたの腕次でどうぞ!!!、などという無責任な仕様ではなく、地味だが撮影に寄与できる昔からの基本要素をデジタル化してこそ、画面もよくなるのである。

小浜市,2011年6月11日
OLYMPUS E-P2,M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm,f:4-5.6
ISO200,14mm,露出補正1/3,f4,1/60,iFinish
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